散散歩歩。(254)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(23)

東京・青山。

なんてカッコイイ地名だろうか。
その街を歩いているだけでも、何かカッコイイことをしている気になる。

青山を歩くカッコイイ凡。

岡本太郎記念館は、そんなカッコイイ街にある。

岡本太郎が、実際に住んで、絵を描き、生活をしていた空間だ。
今、正にその空間に、凡は訪れた。

記念館と言っても、実際に住んでいた家なので、それ程大きくはない。

入り口を入ると、右側に工房と、リビングのような部屋がある。

工房は、岡本太郎が製作をしていたそのままなのだろうか、机に筆などの道具が並べられていた。
壁面には製作中のキャンバスがいくつも立てかけられている。

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あの、キャンバスを1つ1つ引っ張り出して、見てみたいと思うのは、誰でもそうだろうな。

天井は高くて、チェーンで吊り下げる仕掛けもあって、相当大きなものも制作していたんだろうなっていう想像も膨らむ。

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ここでエネルギーを爆発させていたんですね。

リビングのような空間は、岡本太郎さんの人形があって、オブジェが沢山陳列されていた。

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2階へ上がると、2部屋が陳列スペースとして解放されている。

1つ目の部屋は、岡本太郎さんの昔の作品のレプリカと、描き換えられた作品を対比して見せていた。

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(オリジナルの作品のレプリカ)
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(後になって岡本太郎さんが書き換えた現在の作品)

岡本太郎さんは、昔描いた作品を、後になって、何故かいくつも、その上から描き換えてるんです。
記念館では、その考察を2013年の3月3日まで、「太郎発掘」として、展開されています。

(その企画の説明文が面白い。描き換えられた後の作品を駄作という平野館長にも会ってみたいな。)
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しかも、昔の作品を見せるのに、CGではなく油絵で見せると言う手の掛かったことまでされている。
これは中々に面白い企画ですね。

2つ目の部屋は、赤い壁面が印象的で、ここも作品が一面に掛けられている。
レンズの形をした窓から差し込む1筋の光も、芸術をしていた。

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そして、この記念館は、写真撮影をしてもいいんです。
作品を撮ることもオッケーだし、作品に目を限りなく近づけて見ることもオッケーなんです。

素晴らしい。
さすがに岡本太郎記念館だ。

作品と自分と、真正面から対峙することが出来る。

普通、こういう記念館へ行くと、ガラス越しにしか作品に触れることが出来ない場合が多い。

ガラスの箱に入った作品。
確かに素晴らしいけれど、作品の息遣いが感じられない。

10年ちょっと前のことだけれど、ニューヨークに行ったことがある。
そして、近代美術館にモネの睡蓮を見に行った。

閉館で職員がモネの睡蓮のある部屋を閉めようとしていたときに、「5分だけ。」とお願いして再度ドアを開けてもらって見た。
ここの睡蓮は、どこの睡蓮よりも迫力がある。

近代美術館も作品と自分の間には、何もない。

有名な絵画ばかりなのにです。
本当に、間近で作品を鑑賞することができる。

写真撮影もフラッシュを焚かなければ大丈夫だ。

この時は、アメリカ人ていうのは、性善説を信じるおおらかな人たちなのかなと思った。

岡本太郎さんも、きっと生きていたら、ガラスやロープなんかで作品と見る人を隔てたりはしなかっただろう。

この記念館で一番気に入った作品は、大きな目玉を描いた作品だ。

岡本太郎さんは、どうも目というものをかなり意識していたようですね。

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その目を描いた作品を見ていると、丸い丸い黒い丸がある。

黒目だ。

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そして、その黒い丸の両側に、白い白い三角が描かれている。

白目だ。

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岡本太郎さんぐらいの芸術家になると、白目を白で表現しなくても、白目という生物の器官を表現できる筈である。

白でなくても、そして三角でなくても、白目というものを描くことができる。

なのに、この作品の目には、白い絵の具で白目を描いている。
その白い絵の具の筆のタッチも、間近で見ることができた。

果たして、どうして岡本太郎さんは、白目を白い絵の具で描いたのか。

それは、白目は白であるゆえに美しいからである。

岡本太郎さんも、白目の魅力に取りつかれてしまった1人の男性であったのだと、凡は確信する。

あるいは岡本太郎さんは、白目を描きたいために、黒目を描き、2つの目を描き、その目の持ち主の人間や動物を描き、作品を作ってきたのではないか。
これは、間違っていないと思う。

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(岡本太郎さんが本当に描きたかったのは、この白目なのである。)

ところがだ、ところがである。

岡本太郎さんは、死ぬまでその白目を完成させることができなかったに違いない。

何故なら、中島みゆきさんを知らないからである。

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(みゆきさんの白目は絶品である。)

あるいは、知っていたのかもしれないが、みゆきさんの白目には気が付かなかったのだろう。

みゆきさんの白目の可愛さを知っていたなら、岡本太郎さんの絵は全く違ったものになっていたことは疑いもない。

だって、あんなに、あんなにだよ、可愛いみゆきさんの白目に気が付いて、こころを奪われない男性なんているもんですか。

たぶん、描く作品、描く作品、すべてが中島みゆきさんの肖像画になっていただろう。

狂ったようにみゆきさんの絵を描いていた筈である。

そして、世間から気持ち悪いオッサンと思われたことだろう。
岸田劉生の麗子像のようにね。

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(もう一度みゆきさんの白目にウットリ。そして、みゆきさんは、白いシャツが似合う。)

この記念館では、凡も制作意欲を大いにかき立てられ、気が付くと2時間以上も、狭い空間で過ごしていた。

帰り際に、入り口の売店で記念になるものを買って行こう。
記念館の可愛い女性職員さんの見守る中、何十分も本やお土産を選ぶ。

そして、「岡本太郎の言葉」という3冊の本と、奥さんの「いま、生きる力」という本を購入。

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岡本太郎の言葉という本は、短いフレーズの言葉を1ページに書いてある、言葉の応援歌です。
どのページを偶然にぱっと開いても、力強い言葉に出会うことができる。
でも、短い言葉なので、凡としては「自分の中に毒を持て」の方が、岡本太郎の考え方を知るという点で、よりこころを動かされるものがあるのでオススメだ。

そして、さて帰ろうと靴を履いたけれども、やっぱり買おうと思って引き返してまでして、買ったもの。

ビーチボール。
座ることを拒否する椅子のビーチボール。
1000円。

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(座ることを拒否する椅子)
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(座ることを拒否する椅子のビーチボール)

あまりにもチープな作りと、岡本太郎の芸術のミスマッチが、何か凡の創作意欲をかき立ててくれそうな気がして、買った。

ちょっと影響されすぎだろうか。

記念館を出ると庭があって、岡本太郎の作品が、いかにもそこに存在することが気持ちよさそうに、置かれてい
た。

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もう、お昼を過ぎたので、記念館の中にあるお店で、フレッシュミントソーダを飲む。

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(喫茶店から庭を見る)

優しそうなマスターとママが、お店を訪れた凡を暖かい雰囲気でもてなしてくれた。

さて、原宿方面に、ぶらぶらと歩いていきますか。

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(庭の草木に埋もれた顔)

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(喫茶店は敷地内にある)

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(本を買ったら、目玉のシールをくれた。このシールの白目は、黒色だ。)

ご めんなさい。
(ぺこり)

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「悩み多きブッダたち」

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買っていただいた方には、
本当に、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。



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