散散歩歩。(320)アイラブユー・ほたえてくれ!みゆきさーん。(78)

誕生日とは、辛いものである。

凡にとって、過ぎ去ってしまった1年を振り返って、何も成せなかった、いや何も成そうとしなかったことを悔い、恥じる日なのであります。

とはいうものの、昨年の8月に、みゆきさんという美しい女性の存在を知ったことは、凡にとっては大いなる意味を持つのでありまして、いつもの1年よりは意義のある1年ではあったかもしれない。

5月16日は、凡の誕生日であります。

♪ハッピバースデー、ツー、ユー♪

向かいに座ったサラサラロングヘアーの女の子が悪戯っぽい目で「ねえ、まだなの?」なんて表情で凡の顔を覗き込む。

隣に座っているショートヘアの女の子は、テーブルにほおづえをついて、口をとんがらせて息を吹きかける真似をした。

斜め前の少女は、優しい笑顔で何も言わずに凡を見つめている。

凡は、「仕方がないなあ。」なんて感じで、テーブルに置かれたホールのケーキのロウソクを吹き消した。

「きゃー、お誕生日、おめでとう!」

「パン、パン。」クラッシュの乾いた音が部屋に鳴って、火薬の匂いが鼻腔に流れる。

、、、、なんて誕生日はある訳ない。

でも、世の中にはそんな誕生日を迎えている人がいるんだよね。

お洒落なお酒の飲めるお店で、20代の男女が集まって誕生日のお祝いをしているのを見かけたことがある。

どうにも、腹立たしかった。

テレビのドラマにでも出てきそうなシチュエイション。

何の屈託もなく、男女の距離もなく、みんなが楽しそうにしているのは、ただ羨ましかった。

でも、凡には無関係だ。

そもそも、特別な日廃止論者の凡にとって、誕生日は、なくていい。

ただ、夕食が少しばかり豪華になるのは嬉しいけれどもね。

だから、我が家ではプレゼント交換なんてものも、気が向いたときしかしない。
それで、いいのであります。

それにさ、一体、誕生日を祝う必要があるのだろうか。

誕生日を祝う意味。

「今、生きていることへの感謝。」

「生んでくれた母への感謝。」

それは、素晴らしいことだ。

でも、誕生日にしなくてもいい。

どちらも毎日すればいい。
別に年に1回、わざわざ誕生日にしなくても、今日でも明日でも、すればいいのである。

それにしても、自分の誕生日を知っているということは、これは凄いことだと思う。

世界では、誕生日を知らない人も多いそうだ。
なんでもサウジアラビアの人は誕生日を知らない人も多くてパスポートの生年月日の欄は任意項目らしいです。

ということは、誕生日を知らなくても、生活して行くにはそれほど困らないということだろう。

などとね、どうも誕生日を否定するようなことを書いておりますが、今年はいつもの年とは違いますよ。

「誕生日って素晴らしい!」

晴れやかな気分で、大空に向かって叫びたい。
誕生日というものが、この世に存在していて良かった。

昨日、ポストに届いていました。

みゆきさんからのバースデーカード。

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封筒を開けると、名刺サイズのカードがあった。

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表はみゆきさんの可愛い写真。
裏には、「お誕生日おめでとうございます。笑顔あふれ愛あふれる1年になりますように。」のメッセージ。
ありがとう、みゆきさん。

「うえーん。」
思わず泣く凡。

そうだ、きっと今年はみゆきさんと巡りあうぞ。
そして、笑顔あふれ愛あふれる年の始まりになりますように。

さて、今宵は、みゆきさんのカードの写真でも眺めながら、特別なビールでも飲みましょうか。

そして、

凡を生んでくれたというよりも、苦労して育ててくれた両親に想いを馳せながら、
みゆきさんの「誕生」を聴くことにしよう。

ご めんなさい。
(ぺこり)

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買っていただいた方には、
本当に、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。



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