散散歩歩。(873)岩手恋情・影を求めて。(1)

4月5日(日曜日)と6日(月曜日)。
この日は、凡にとって心待ちにしていた日だった。
中島みゆきさんのコンサートツアー「結果オーライ」の岩手公演がある筈の日だったのであります。
なのだけれど、昨今の新型コロナの影響で、公演が延期になった。
(最終的には中止になるのだけれど、この時点では延期だったのです。)

3月末の札幌公演も、延期になった。
どうも、ぽっかりとココロに穴があいてしまって、思考回路が迷走している。

当然、飛行機も、ホテルも予約済だ。
普通なら、ここで予約をキャンセルして、自宅に籠るのが常識人ということになるのだろう。
でも、愚で凡な人間である。
岩手に行こうと思った。
と、そんなことを、今の時期に、恥ずかしげもなく言えてしまうのが、愚なのであることを気が付いていない。

勿論、凡が、無症状の保ウイルス者であって、まだ誰も新型コロナの感染者を出していない岩手県に行くことで、感染者を出してしまうということもあるだろう。

でも、今の時期にあっても、仕事で通勤電車に揺られ、接客販売と言う不特定多数の方に接する仕事で、バックヤードに行けば、換気の悪い三密の状態。
いつもと変わらない日常生活を送っている凡は、ある意味、感覚がマヒしているというか、他の人と違うのかもしれない。

と、長々と言い訳っぽいことを書きながら、実のところは、岩手に行ってきたのであります。
なので、せっかくなので、ログの為に書き残しておこうと思う。
もしも、それについて腹立たしく思われる方がおいででしたら、スルーしていただければと存じます。

言い訳ついでに、ブログは、今書いておりますが、岩手に行ったのは、政府の緊急事態宣言の発令される前なのではあります。

ということで、4月5日(日曜日)。
早朝、5時過ぎに自宅を出発。

伊丹空港に着。
改装をしていたのは知っていたが、建物の動線なども変わっていて、ビックリした。
取り敢えず、手荷物検査を通過する。
まだ時間もあったので、搭乗口に近い売店で、おにぎりを買った。
思ったよりもシャケも大きく満足の朝食になった。
乗る飛行機を見ながらのおにぎりは最高だ。

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今回は、久しぶりのJALだ。
ANA派の凡も、兎に角、岩手にはJALしか飛んでいないので仕方がない。

JAL2181便
0705発。いわて花巻空港行き。
使用機種は、E170。
座席数76の小さな飛行機ながら、入ってみると意外とゆったりとしている。
黒い革張りのシートで、ホールド感もあり快適だ。
んでもって、時間通りに飛び立つ。

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機内を見ると、凡以外に、乗客は3人。
CAさんは2名。
機内サービスのドリンクは、ビニールの手袋をして、おーいお茶のパックを渡してくれた。
これも、新型コロナ対策だ。

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JALのオリジナルチョコを販売しに来たので、5000円札を出して注文したが、暫くしてお釣りがないという。
なので、注文をキャンセルしたが、かなりしてから、乗務員の間でお釣りを工面したと言いにきてくれたので、やっぱり1個注文することにした。

そこまでして欲しいものではなかったのでありますが、どうもCAさんに気に入られようとして注文しただけなのではありますが、今更キャンセルできないので購入したのであります。

帰ってから食べてみたが、見た目は可愛いのだけれど、味というと、マーブルチョコのような表面がコーティングされたチョコなので、まあ普通という感じか。

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ということで、久しぶりのJALは居心地も良く、CAさんも可愛いので、これからはJALの選択もありだなと思った。
ただ、マイルは、ANAで貯めているので、やっぱりANAになってしまうか。

そんなことで、快適な空の旅を楽しんで、0830いわて花巻空港に15分早く到着した。
いわて花巻空港は、こぢんまりとしていて、綺麗な空港だ。
外に出ると、空気が美味しい。
なんとなく、森林を感じる香りがしたように思った。

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0855のバスに乗って、盛岡に0940に着。
車内は、凡以外は、2名だった。

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盛岡駅の観光案内所で地図などを貰って、観光の相談をする。
まずは、ホテルにチェックインだ。
路面電車で、ホテルに向かう。

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今日のホテルは、ダイワロイネットホテル盛岡さんだ。
1泊2日、朝食なしで、税込み4400円。
部屋もバストイレも、まったくもって、必要十分、かつ快適だ。
トイレの便座も、ふつうの安いビジネスホテルよりは、少しだけ大きめで良かった。

ホテルは、映画館通りというストリートにあって、そういえば、映画館がいくつか点在している。
ロードショウだけでなく、名画鑑賞会のようなものもあるようで、大阪よりも映画環境は良いのではないだろうか。
なかなか、雰囲気の良い通りだ。
ホテルの前には、ニッカツゴールデンビルなる派手なビルがあって、飲食店なども入っている。
ここで晩御飯もいいかもしれないな。

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さて、取り敢えずは、盛岡の名物でも食べよう。
盛岡と言えば、思い浮かぶのが、わんこそばだろう。
1度は体験してみたいと思っていた。

わんこそばを、223杯食べたら、いわゆるブログネタにもなる。
因みに、なぜ223杯かというと、みゆきさんの誕生日が、2月23日だからだ。
まあ、それだけのことが、楽しいのではあります。

それに、わんこそばを食べる時に、お椀にそばを投入するのは、おそらく若い女の子であるはずだ。
絣の着物の袂を、たすきがけにして、手繰り上げている。
にゅっと出た、その白い腕を凡は見ている。
東北の女の子の腕は、きっと透き通るように色白で、細いに違いない。
お椀の中のそばを喉に流しこめば、また女の子の白い腕が、にゅっと凡の前に現れて、そばを投入する。
凡は、その腕の白さを見たくって、何度も、何度も、そばを流し込む。

やがて、凡は、胃の中に納まりきれない量のそばを流し込んで、もうそばの1本たりとも喉を通らなくなった時、女の子が凡のテーブルを去っていく。その後姿を見て、凡自身の煩悩の深さの哀れを知るだろう。
そんな悲しい思いをするのは、やっぱり嫌だな。

或いは、満腹のあまり、意識朦朧となって、女の子の白い腕に、かぶりついているかもしれない。

それに、果たして、盛岡の人は、日常的に、わんこそばを食べているのだろうかと考えてみるに、食べていない気がするのである。
地元の人が日常に食べていない物を、盛岡の名物だと嬉しがって食べるのも、まあ一興だけれども、何となく、勿体ない気がする。
なので、わんこそばは、やめた。

他に名物と思いつくのは、牛タンとか、盛岡冷麺だ。
でも、そうやって思いだしていって、これは食べてみたいなと思うものがあった。

じゃじゃ麺だ。
観光案内所で聞いたお店が、ホテルから歩いて行ける場所にあるので行ってみることにした。
映画館通りから、大通りアーケードを、ブラブラ歩いて、目的のじゃじゃ麺屋さんに向かうのだけれど、ちょうどその途中に、観光案内所で聞いたパワースポットがあるので寄ってみよう。

桜山神社。
桜山神社は、南部家の南部信直の遺徳を偲んで、盛岡城の城内に建てられている。
本殿の裏手には、築城の時に出たという大きな岩が祀られていて、昔から烏帽子岩と呼ばれ信仰されてきたそうだ。
この大きな岩がパワースポットだという。
岩の裏に回ると触れると聞いたのだけれど、どうにも触るところが分からず、
パワーを貰えたのか、貰えなかったのか判然としないまま、じゃじゃ麺の店に向かう。

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お店は、この桜山神社のすぐ近くにある。
「白龍(ぱいろん)」さん。

店の前まで行くと、のれんが掛かってないので、どうしようかと思っていたら、中年のカップルが入って行ったので、凡も後を追って入る。
どうやら、開店少し前だったようだ。

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カウンターに座って様子を見る。
まあ、ここはじゃじゃ麺しかないだろう。
店内には、年配のお姉さんが3人と、若い男の子が2人でやっているようだ。

男の子に、じゃじゃ麺を注文すると、サイズを聞かれた。
小が、普通のラーメンの量と同じぐらいだというので、それを頼む。
麺を茹でるのに15分ぐらいかかるという。
でも、目の前で調理をやっているので、待つ間、それを見ているのも面白い。

カウンターには、色んな調味料が並べられている。
待つ間にお姉さんに聞いたら、始めはそのまま食べてみて、その後に、酢、みそ、ラー油を、入れて好みの味に調整すると良いと言う。
んでもって、最後に、残ったタレに、生卵を割り入れて、スープにして飲むのが盛岡流だと言うので、それも頼んでおく。

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目の前に出されたじゃじゃ麺は、かき混ぜて食べると、どうにも優しい味付けで、それだけでも美味しい。
もっと味噌味が強いかと思ったが、意外と薄味だ。
なので、それで半分ぐらい食べて、それから、酢と味噌の追加と、ラー油を入れて食べてみる。
成る程、味がハッキリとして、これもまたイケル。

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食べ終わったら、お姉さんが、スープにするかと聞いてきたので、お願いをする。
カウンターに玉子が置いてあるので、自分でするのかと思ったら、お姉さんがやってくれた。
玉子を割り入れて、少し味噌を足して、スープなのか、ゆで汁なのかを入れて、グルグルと混ぜてくれた。
味が薄かったら、塩と胡椒を入れると良いと言う。
これもまた、優しい味で、なかなか美味しかったです。

それにしても、じゃじゃ麺は、どうも自由で良い。
出された料理を、自分好みに変えて楽しむことが常態なのである。

麺類にしても、他の料理にしても、味には自信があるからとか、1番美味しい状態で提供しているからとか、そんな理由で、調味料を置いていない店が多い。

作る側の理屈から言うとそうなるのかもしれないが、人の味覚なんて、いろいろだ。
これは経験上言えるのだけれど、以前、日本茶の仕事をしていたことがあるが、同じお茶を出しても、甘いと言う人もいれば、苦いと言う人もいる。
つまりは、感じ方は、人によるのである。
それに、好みの味というものもある。

それなのに、これが1番美味しい味だなんてことは、すべからく幻想である。
そんなものは、この世に存在しないのだ。

それに比べて、盛岡のじゃじゃ麺は、自分で好きなように調節できるのである。
スープだって、塩や胡椒で調整しても良いんだ。
素晴らしいじゃないか。

さて、兎にも角にも、盛岡の名物を頂いた。
何か、やることをやったという満足感で店を出る。

ここからまた、ブラブラ歩いて、岩手県民会館へ行ってみよう。
距離的には、すぐの場所だ。

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岩手県民会館。
そう、本当なら、今日ここで、みゆきさんのコンサートを見る筈だったんだ。
館内に入ると、人っ子ひとりいない。
入口の正面に幅の広い階段があって、そこを上ると大きなガラスのドアがある。
その向こうにまた、大ホールに続く赤い階段が見える。
ただ、静まり返っている。

誰もいない階段だけれど、ふとした瞬間に、そこに笑顔で開場を待つ人の姿が見えた気がした。
ワクワクしながら、話をしている人たち。
グッズを買って嬉しそうにしている女の子。
そんな人が見えた気がした。
でも、次の瞬間、現実に戻って誰もいないことに気が付く。

今日と言う日には、何も起こらないのだけれど、でも何とも会場の建物や、その空間が愛おしいと感じていた。
なのだけれど、冷静になると、そこには、みゆきさんの東京からの思いの欠片さえも存在しないことを知る。
何をしているのだかと思う。

誰もいないけれども、喫茶コーナーは営業していたので、アイスコーヒーを飲みながら、しばらく、その空間を楽しんでいた。

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後から来た男性2名、女性1名のグループが、喫茶店に入ってきたので、或いは、凡と同じようにみゆきさんの影を探しに来たのかと思ったら、違った。

しばらくして、仕方がないので、通用口なども行ってみる。
この辺りが、みゆきさんの出待ち場所かなとか想像しながらね。
この時は、まだ公演は中止じゃなくて、延期だと思ってたからね、その予習だったんだよね。

さて、まだ時間があるので、観光らしいことをしてみようと思う。
小雨が降ってきた。
ご めんなさい。
(ぺこり)

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この記事へのコメント

yukemuri
2020年04月25日 21:15
76人乗りの飛行機に3人ですか?
う~ん、やはり相当少ないんですね
航空会社が持つのか心配になります
まぁ政府や銀行がバックアップし、潰れる事は無いと思いますがかなり厳しい状態になるでしょうね
それと共に旅行会社がバタバタ潰れるのではないかと思いますよ
今回は岩手に行かれたんですね
じゃじゃ麺ですか?
ジャージャー麵は食べた事ありますが、じゃじゃ麺はありません
へ~、食べ終わったとにスープを注いで食べるんですね
これは一度現地で食べてみたいです!
平 凡蔵。
2020年04月26日 08:25
ありがとう、yukemuriさん。

飛行機会社は、まあ倒産することはないですよね。
以前のJALのように救済されるでしょうね。
ただ、その下請けというか、航空会社関連で食べている業種は、やっぱり心配ですね。
いつもなら、飛行機が空いてて嬉しいなと思うのですが、今回ばかりは、やや複雑な気持ちでした。

盛岡のじゃじゃ麺は、韓国や中国のジャージャー麺とは、ちょっと違う感じでしたよ。
最後のスープは、食べた後に、味噌とか、あまり残ってなかったので、作れるのかなと思っていたら、ちゃんと味噌も追加して入れて作ってくれました。
これは他では食べれないので、良かったです。
ごめんなさい。
(ぺこり)

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