散散歩歩。(883)鎌倉ぶらり。(3)

6月の16日(火曜日)。
鎌倉に泊まって、次の日の朝。
ホテルは狭いので、ゆっくりという気持ちも起きなかったので、早めにチェックアウトした。

今回、源ホテル鎌倉さんに泊まったのですが、まずは、新しいので気持ちが良かった。
部屋が狭いのは、まあ値段を考えると、言うべきではないだろう。

それよりも、今回は、チェックインを通路のタブレットで行う方式だったが、初めてだったので、面白い経験だった。
ただ、フロントが無いので、何かあった時に、どうすればよいか分からず、ここが不安と言えば不安だ。

実際に、洗面所とトイレのシャワーの水圧が、極端に悪く。
ひょっとしたら止まるんじゃないかというぐらいに、チョロチョロとしか流れない。
普通にフロントがあるホテルなら、電話をして改善してもらっていただろう。
何故か、シャワーだけは水圧が高かったので、手や顔は、シャワーを使って洗ったので、何とかなったが。

ひょっとしたら、部屋に設定されているスマートフォンを使って担当者に連絡するのかもしれないが、そのスマートフォンが回線につながっておらず、電源を入れ直したり、いろいろしたが、結局使えなかった。
本当なら、そのスマートフォンを持ち出して使う事も出来るそうだ。

と言うホテルの感想でありますが、まあ、楽しい経験をさせていただきました。

さて、チェックアウトをしたら、駅にキャリーを預けて、朝食でも食べに行きましょう。

駅の反対側に出て、朝からやっている喫茶店に入ることにした。
「RONDINO」さん。
スパゲティのセットや、カレーのセットに惹かれたが、朝なので、ピザトーストのセットにした。
ミニボンは、玉子トーストのセット。
セットのコーヒーは、ジャーマンローストというのを頼む。

IMG_1899.JPG
IMG_1895.JPG

朝食としては、ちょうど良いボリュームで、コーヒーも美味しく頂くことができました。
朝のご飯で元気充電。

今日は、江ノ電にでも乗ろうかとミニボンと話していた。
でも、まだ朝が早いので、JRの北鎌倉まで行って、円覚寺というお寺に行ってみようと思う。
何故ここに行ってみようかと思ったかと言うと、円覚寺の塔頭の中に、帰源院というのがあって、夏目漱石のいくつかの小説に描かれているらしいからだ。
あの小説「門」のモチーフにもなったらしい。

小説「門」については、遠い昔に読んだのではあるけれども、もうすっかり忘れている。
しかし、その中に出てくる「父母未生以前本来の面目」という言葉だけは、ストーリーや、どんなシチュエーションで使われたかは忘れても、何故だか覚えている。
もう1度読み返してみたいと思うのだけれど、その余裕は、今の凡には無いのであります。

しかし、そんな門を、ちょっと見てみたくなったのである。
JRの鎌倉駅から北鎌倉駅まで移動する。
びっくりしたのが、その列車が、確か(自信のない記憶で書くのですが)15両編成だったことだ。
大阪じゃ、大阪、神戸を走る新快速だって12両編成ぐらいだ。
やっぱり、関東は人が多いということなのだろうか。

そして、北鎌倉駅に着。
このあたりは、雰囲気が良いですね。
関西なら、須磨あたりの雰囲気に似ている気がする。
兎に角、線路脇を歩くのが、気持ちが良い。
駅前なら、住んでみたいものである。
住宅の隙間を埋めるように点在している木々の間を通り過ぎる風を感じながら、朝早く散歩をするとJRの列車が延々と踏切を横切っていく。
贅沢な時間だろうなあ。

IMG_1903.JPG(こんな風景が気持ちが良い)

行こうと思っている円覚寺は、駅のすぐ近くにある。
受付をして、境内に入ると、想像したよりも広くて、驚ろく。
まだ、参拝客も、まばらで、気持ちの良い朝を感じていた。

ゆっくり一番奥まで見て回り、さて、行ってみたかった帰源院に行ってみる。
山門の手前の横道を上がっていくと、短い階段があって、その上に萱葺の小さな門があった。

IMG_1922.JPG
IMG_1924.JPG

凡は、小説「門」と聞いて想像していたのは、もっと立派な門だろうかと思っていたら、意外と、小さな門で、すこしばかり拍子抜けした。
しかも、帰源院は、門から中には、入れないようになっている。
ただ、写真だけ撮って、また入口に引き返した。

さて、折角だから、この北鎌倉で、どこかへ行ってみようと思う。
円覚寺さんから歩いてけるところに明月院というお寺がある。
ここに行ってみようと思って歩き出すと、ちょうどJRの列車から降りて来た人が、ゾロゾロと歩いて行く。
おそらく明月院に向かって歩いているのだろう。

円覚寺さんより人気なんだと思っていると、明月院さんに着くと、その理由が解った。
明月院さんの境内に、紫陽花が、ちょうど満開の状態で咲いている。
これが目的だったんですね。

IMG_1931.JPG

混雑している境内を、ゆっくり歩いて回る。
途中、特に集まっている場所があった。
見ると、細い階段があって、その両脇に、こぼれんばかりの紫陽花が咲いている。
その階段の下に、人が集まっているのだ。

IMG_1939.JPG

すると、その事情が分かった。
その階段は、如何にもインスタ映えするような場所で、1組のカップルが途中まで上って行って、そこで写真を撮っているのだ。
そして、その1組が階段を上り切るまで、他の人は下で待っている。

すると、次の1組がまた階段を上って行って写真を撮る。
そして、そのカップルが終わると、また次のカップルが上って行って写真を撮るのである。

ああ、イヤダイヤダ。
こんな状況は、凡なら耐えられない。

普通なら、入場料を払って入っているのだから、普通にこの階段を上れるはずなんだ。
自由にね。

想像するに、このお寺が今日の朝、開門した時に、最初にこの階段に気が付いて、誰かが写真を撮ったんだろう。
それを見た次のカップルが、同じような事をしようと、その前のカップルが写真を撮り終わるまで待っていたということだろう。

すると、その後にやって来たカップルが、これはまた、同じような写真を撮りたいなとか、そんなことを考えて、また順番を待つことにしたのだろう。
もう、こうなったら、この階段を自由に上ることは出来なくなってしまっている。

しかも、縦1列になって待つのだったら良いけれども、雑然とした状態で下に集まっているじゃない。
これまた、次に誰が階段を上るかを、探りながら待たなきゃいけない訳で、そこまでして、この階段で写真を撮りたいのかと、待っている人に問いたくなる。

しかも、そこには、既に暗黙のルールが出来上がっているのだ。

偶然やって来た知らない場所で、偶然居合わせた知らない同士が、偶然始めた行動によって、暗黙の集団のルールが出来上がってしまっている。

そのルールを守れないものは、その一時的に集合した集団から攻撃を受けるのである。
考えてみたら、人間とは、そんな攻撃的な気持ちをこころの内に持っているのだろう。
それが集団になると、無意識のうちに結合して表面化する。
怖いと思う。

それに別の面でも、イヤダイヤダと思うのである。

自分が撮っている時には、下で他の人が大勢、自分たちを見ているのである。
よくもまあ、平気でいられるものだ。
凡なら、たとえ階段で写真を撮るようなことになっても、すぐに1枚撮って、もういたたまれなくなって、その場を離れるだろう。

それを、若いカップルなんぞは、平気で撮っている。
「マー君、こっち紫陽花の方が綺麗だから、こっちで撮ってえーん。」
「ホントだー、こっちの紫陽花の方が、リカちゃん、綺麗に見えるよーん。」
「紫陽花より、リカの顔、大きく撮らないでねん。」
「あ、耳のとこの髪を人差し指で摘まんでみたら可愛いかもー。」
「こんなかなー。」
なんて話をしながら撮っているに違いないのだ。
きっと女は、鼻声を出しているぞ。

そして、アパホテルの社長さんがCMで使うようなポーズの写真を撮って、それを可愛いと思っている。
(アパホテルの社長さん、ゴメンナサイ。アパホテルも社長さんも大好きです、とフォローのつもり)

、、、、クダラナイ。
とはいうものの、最近は、若いカップルだけじゃなくて、年配の方も、同じような行動をされているのが、どうも共感できない部分ではあります。

まあ、この点に関しては、ミニボンは、待ってまで、この階段で写真を撮りたいなんて言わないので、そこは、有り難いのではあります。

誰もいない場所の、適当な紫陽花をバックに写真を撮っては、「わあ、綺麗な花だね。」なんて、喜んでいたりするのです。
まあ、凡は、「それは花じゃなくて、がくなんだよ。」と思いながら聞いておるのでありますが、でも、ある意味、その喜び方は正しいともいえるのであります。

何かを愛でる場合に、別に、それが花である必要はない。
葉の緑に美しさを感じるのも良いし、紫陽花の枝の形を美しいと感じるのも良いし、ミニボンがきれいだという、がくを見て美しさを感じても良い。
色んな所に美しさを感じることが自由なんだと思う。

なのだけれど、ミニボンが、がくを花だと思って愛でていると、何故か、可哀想に思えてくるのは、どうしてなのだろうか。

凡はと言うと、紫陽花をバックに、はしゃぎながら写真を撮る若い女の子のグループを愛でていた。
若いカップルは、見ると悔しくなるが、若い女の子同士のグループは、どうしてか知らないが、見ていて楽しい。
不思議である。

さて、紫陽花の寺を後にして、また北鎌倉の駅まで戻った。
これから、鎌倉へ出て、江ノ電に乗ってみようと思う。
ご めんなさい。
(ぺこり)

各記事の下部にあります
アマゾンの「キンドル版 凡蔵。おすすめ選書」ですが、
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買っていただいた方には、
本当に、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。



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この記事へのコメント

yukemuri
2020年07月08日 21:21
そういえば鎌倉に遊びに行っていません
もう何年行ってないかなぁ?
凡蔵さんのブログを見ていたら行きたくなってきましたよ
時々仕事で通過する時はあるのですが、立ち寄る事はほとんどしません
今度小町通りや北鎌倉を散策したいなぁ・・・
平 凡蔵。
2020年07月09日 15:37
ありがとう、yukemuriさん。
鎌倉は、何度か行きましたが、やっぱり楽しいですね。
江ノ電も楽しいし、お店を冷やかして散歩するのも良いですね。
北鎌倉とか住んでみたいなと思いましたよ。
横浜とかにも、意外と近いですしね。
ごめんなさい。
(ぺこり)

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