散散歩歩。(1040)熊本、鹿児島・なんとなく旅。(3)

1月15日(金曜日)。
朝、早く起きて、今日の予定を考える。

折角だから指宿枕崎線で、指宿か最南端の駅「西大山駅」にでも行ってみようかと思う。
と思ったが、指宿枕崎線が22日まで、平日の1140から1445時まで保守工事の為運休になるらしいので、その案はやめた。

まあ、あまり急ぐことをせず、ぶらぶら過ごそうと思う。
とりあえず、薩摩示現流の資料館があるので、そこへ行ってみることにしよう。

さて、朝食に行こう。
このホテルは、朝食が自慢であるらしい。

まず、食堂に入ると、予めテーブルにお膳がセッティングされている。
そして、お姉さんが、黒豚のしゃぶしゃぶが付いていることや、セルフのコーナーなどの説明をしてくれた。
玉子焼きは、目玉焼きかスクランブルエッグかを選ぶと、その場で作ってくれる。
凡は、目玉焼きをお願いした。

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IMG_5541.JPG(レタスの下には、黒豚がある)
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(鶏飯)

目の前のお膳には、シャケの切り身、さつま揚げ、それから、ちょっとしたおかずが2品。
そのおかずも、手作りで美味しい。

そして、何と言っても黒豚のしゃぶしゃぶである。
席に着いてから、調理人が、その都度作ってくれて、持って来てくれる。
これが、出汁で食べるスタイルなのだけれど、美味しいんだなあ。
それに、結構、ボリュームもある。
しかも、お替わりも出来るのである。
最高だ。

それから、スタッフのオススメは、白ご飯に、具材を乗せって、しゃぶしゃぶのスープを掛ける鶏飯だ。
これもまた、美味しかったです。
それに、何より、スタッフの声掛けも素晴らしい。

ふと、厨房を見ると、白衣の男性が、何かを調理している。
普通のホテルなら、特にビジネスホテルなどは、既に半分出来上がっている既製品の材料を簡単に調理してバットや皿に乗せるだけだ。

実は、凡は、そんな料理でも、美味しいと思って食べている。
それは、美味しいと思うからだ。
それに、スタッフも、出来る範囲で一所懸命に作ってくれたものだ。
ありがたいと思う。

でも、今日の朝食を頂いたら、今までの朝食は何だったのだろうかと思ってしまった。
ここの朝食は、ちゃんとした料理人が、ちゃんとした料理を作って提供している。
このおかずだって、たぶん手作りだ。
だって、こんなおかず既製品では成立しないような、ちょっと職人の手の入ったおかずである。

このホテルは、夜の料理も頂く事も出来て、黒豚のしゃぶしゃぶが人気のようだ。
その料理人が、朝食も作ってくれているから美味しいんだろうね。

そして、ちゃんとしたスタッフが、お替わりや、その他の声掛けなど、食べる人に気を遣ってくれている。
ちゃんとした料理を、ちゃんとしたスタッフが提供してくれて、それが実に美味しい。
こんな贅沢があるだろうか。
と、ちゃんとしていない凡は思った。

食事の初めにお姉さんが、健康茶を淹れてくれたのだけれど、最後は、お茶で締めよう。
流石、お茶の産地である。
1人に1セット、深蒸しのお茶と、急須と、ポットが置かれていた。
それで、美味しいお茶を頂いて、食堂を出る。
或いは、凡のビジネスホテルの朝食史上の1番かもしれない。

さて、フロントで延泊のお願いを伝えて、部屋に戻る。

身支度をして、いざ、鹿児島の街へ。
まずは、ホテルから近い「かごしま近代文学館」に行ってみる。
まだ、開館前で、ドアが閉まっているので10分ほど待って入場。

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1階の常設会場には、海音寺潮五郎さんや、島尾敏雄さんなどの、鹿児島ゆかりの作家の紹介がされている。
海音寺潮五郎さんの作業机を再現したものがあったが、すごい立派なもので、しかも、大先生と呼びたくなるような、そんな雰囲気のある机だった。
カッコヨカッタです。

IMG_5552.JPG(海音寺潮五郎さんのデスク)

そして、2階には、向田邦子さんのコーナーがあって、そのソファなども置かれていて、これもまた面白かったです。

と、両名の展示物を面白かったと書いたのですが、実は、まだ(たぶん)二人の作品を読んだことは無いと思う。
凡は、恐ろしく遅読なので、読んだ作家さんは限られているんですよね。

さて、次は、凡が行ってみようと思ったところに行ってみよう。
示現流兵法所史料館。

示現流兵法(じげんりゅうひょうほう)とは、江戸時代の初めに薩摩藩士・東郷重位(ちょうい)が創始した剣術で、門外不出の兵法として薩摩藩士の精神的支柱となったものです。

実は、以前に鹿児島に来た時に1度尋ねたことがあるのですが、その時は定休日だったんです。
なので、今回、再度訪問です。

この示現流の資料館は、是非、行ってみたかったんです。
というのも、司馬遼太郎さんの小説を読んで、そのすごさに憧れを抱いておりました。

どんな剣術かと言うと、その練習方法は、立木という木を地中に立てて、それをユスと呼ばれる木刀(と言っても、ただ木を丁度良い長さに切っただけのもの)で、激しい気合とともに打ち下ろすというものです。
ただ、上から下に打ち下ろす。

その極意は、「一の太刀を疑わず、二の太刀は負け」というもので、最初の一太刀に掛けるというものです。
司馬遼太郎によると、日本で最強の剣術だそう。

とはいうものの、今、テレビドラマでも映画でも、そのストーリーの元になっているのは、司馬遼太郎の小説ばかりで、そろそろ、司馬遼太郎史観から距離を置いた考察によるストーリーが生まれても良いのではと思うのではありますが、何しろ、面白いから見てしまうんですよね。

そんな訳で、凡も、そんな小説を読んで、1度来てみたいと思っていたのです。

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入口に着くと、「示現流兵法所」と書かれた立派な看板があった。
気を引き締めて、ドアを開けると、優しそうな女性のスタッフさんがいたので、見学したい旨を告げる。
入場料500円。

まずは、資料を展示している部屋に案内される。
部屋は広くはなく、示現流の流れなどを解説していた。

示現流の教えに、「刀はぬくべからざるもの」というのがあって、その為に、示現流の刀の鍔には小さな穴が2つ開いていて、そこに針金を通して固定して、刀を抜けなくするという。
すごいね。

しかし、一旦、刀を抜いたら、最初の一太刀に全てを掛けて、無念無想で相手を切るという。
「刀は敵を破るものにして、自己の防具に非ず」ということだ。

と、解説を読むうちに、すっかり示現流の虜になってしまったのであります。

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んでもって、資料を見学させて頂いたら、今度は、実際の道場を見せてくださった。
道場の扉を開けると、土のままの地面があって、綺麗に整備されている。

そこに立木と呼ばれる木が4本ぐらいだったか、地面に埋められて、立っている。
壁の棚の上には、木刀に使う刀ぐらいの長さの木が何本も積み重ねて置いてあった。
ここで稽古をしていると思うと、実際に、その光景を見てみたい。
聞くと、弟子でなくても、予約をすれば週に1回参加できる日があるらしい。

門下生の数を聞いたら、県内の人で20名、県外の人で30名ぐらいだという。
意外と、少ないなと思った。
もし、鹿児島県に住んでいたなら、凡でもやっているかもだ。

道場の端っこに、木刀で何度も打たれて細くなった立木が置かれていた。
素人は、30回も打つと、手が痺れてしまうそらしい。

道場を見せて頂いたら、ビデオの前に、椅子を用意して下さって、実際のフランスかどこかで公開された演武のビデオを見せて頂いた。
やっぱり迫力ありますね。
演武では、解りやすいように、ゆっくりとやっているそうです。

また、示現流は、試合をしないと説明してくださいました。
何故かと言うと、示現流は、防具も基本ないので、試合をすると怪我をするからだという。
木刀もその辺の木だし、防具もないし、本当に実践的なのかもしれません。

薩摩示現流と似ている名前で、同じ流れを持つ薬丸自顕流(やくまるじげんりゅう)という剣術もあって、同じく薩摩で多くの人が修練を積まれてきたらしいのですが、それについても知りたいところなのですが、今回は触れることができなかった。
またの機会に見てみたいと思う。

さて、そろそろお昼時分なので、ランチといきましょう。
最近は、デパートでも大食堂がないところが増えて来たのじゃないだろうか。
子どもの頃は、デパートに行ったら、帰りに大食堂でご飯を食べて帰るというのが贅沢だった。
とはいうものの、昔は、そんな贅沢できる環境でもなく、うどんとか、スパゲティとか、そんなものしか食べた記憶はないけれどね。
でも、お子様ランチは食べたかもね。

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ということで、鹿児島のデパートの山形屋さんの大食堂にいってみることにした。
行ってみると、改装されたのか、意外と新しい感じで、でも、昔の贅沢な雰囲気も残っている。
ビーフシチュー定食とか、すごく美味しそうだったけれど、人気だという焼きそばを注文。
餡かけタイプの焼きそばで、三杯酢を掛けて食べるのが鹿児島県人風だそうだ。
まずは、そのまま、半分は酢をかけて食べた。
味は優しく、幸せな家族を想像させる焼きそばでした。
とはいうものの、周りを見回しても、ファミリーはいなくて、年配のお姉さんが多かったかな。



さて、これから桜島に渡ってみよう。
と、山形屋から歩いて、桜島フェリーの乗り場に向かう。
対岸には、水蒸気をモクモクと上げる桜島が、威風堂々と座っている。

こんなことを書くと、鹿児島県人から、また面倒くさいことを言うなあと叱られるかもですが、通りすがりの観光客の凡は、桜島が噴火してはくれないものかと思ってしまう。
火山の噴火なんて、まずもって、日常じゃ見れないものね。

それにしても、こっちの人は、噴火するたびに、あの火山灰の掃除なんか、それは大変だろうなとは、想像するんだけれどね。
鹿児島県人のみなさま、ごめんなさい。

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桜島は、以前、ミニボンと観光バスで1周したことがある。
なので、今回は、桜島アイランドビューという循環型のバスで、フェリー乗り場周辺を、ちょこっとだけ回ろうと思う。

フェリーに乗り込んだら、一応、うどんを食べなきゃだ。
さっき、お昼を食べたばかりだけれど、これはまあ、桜島フェリーに乗った時の行事として食べなきゃいけない。
ということで、「やぶ金」さんの天ぷらうどんを食す。

そうこうしているうちに、桜島に到着。
案内所で、循環バスの時間などを確認。
まずは、フェリー乗り場の近くにある国民宿舎レインボー桜島さんが、マグマ温泉というのをやっておられて日帰り入浴も出来ると聞いたので、行ってみることにした。

と、行く途中に、月讀神社(つきよみじんじゃ)があるので、参拝していく。

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そして、マグマ温泉に。
国民宿舎の外に別棟で温泉施設があって、入浴料390円を支払って、さっそく浴場へ。
温泉は、温度が高過ぎるので、それを冷ますために加水しているという。
さすが、活火山の島にある温泉である。

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温泉のお湯に浸かると、赤っぽいモロモロのお湯の花なのだろうか、が浮いている。
なんとも、効果のありそうなお湯である。
ガラス張りの壁からは、さっききた桜島フェリーの海が見える。

ああ、桜島で温泉なんて、贅沢だなあと思っていると、洗い場の方から、「おえーっ。」という何か悪いものを吐き出しそうな大きな声がする。
しばらくしているとまた、「おえーっ。」と聞こえる。
んでもって、また「おえーっ。」そして、「おえーっ。」さらに「おえーっ。」
いや、洗い場で何をやっているのだろう。
気になるが、見たくはない。

ひょっとして体調でも悪いのか?
今の時期だからコロナじゃないだろうね。
それとも、二日酔いか、、、、。
そう思っていたら、45才ぐらいの小太りの男性が、気だるそうに湯船に来て浸かった。
湯に浸かると、あの「おえーっ。」は言わなくなった。
何だったのだろう。

風呂から上がって、マッサージ機などで、ゆっくりしてから温泉施設を出た。

さて、これから桜島を循環するバスに乗ろう。
バスに乗り込むと、客は、2、3人で、のんびりとした旅だ。
バスは、走り出して、湯之平展望所というところで、少し時間をとる。
展望台から、桜島を眺めたり、海の方を眺めたり。
気持ちの良い風景を楽しませていただきました。

バスは、また桜島フェリーの乗り場にもどってきた。
ここからまた、鹿児島市内にもどる。

商店街で薬屋があったので、二日酔いの薬を訊ねた。
こんな時、最近は、かなりの確率でヘパリーゼGTを薦められることが多い。
折角薦めて頂いたので、それを頂いて、見たことのないパッケージの「イスロ錠」というのを購入。
見ると、和歌山県の製造で、大阪府の販売会社のものだった。
とはいうものの、胃腸には効きそうだ。
よし、今日はこれで、飲み過ぎても大丈夫であろう。

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一旦、ホテルに戻って、荷物を置いて、飲みに出かける。
さて、今日の食運は如何に。
ご めんなさい。
(ぺこり)

各記事の下部にあります
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買っていただいた方には、
本当に、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。



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