散散歩歩。(1041)熊本、鹿児島・なんとなく旅。(4)

1月15日(金曜日)。
鹿児島の最後の夜。
凡は、ホテルを出て飲み屋に向かった。

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さて、今日は、昨夜の歩き回ったリサーチで、美味しそうな店構えの居酒屋があったので、そこで飲んでみようと思う。
「分家 無邪気」さん。

L字型にカウンターがあって、テーブル席は、すでに埋っていた。
2階もあるようだ。

そのカウンターの角に座ると、右端の席に若い女の子が飲んでいる。
たぶん20代前半だろう。
黒いスーツを着ているので、就職して間もない感じに見える。
しかも、ひとりで、おでんをアテに飲んでいるのだ。
しかも、瓶ビールときた。
しかも、かなり可愛い。
ついでに言うなら、凡好みの華奢なタイプだ。

あのねえ、若い女の子が、ひとりで、カウンターで瓶ビールですか。
なかなかの度胸の持ち主に違いないね。
どうも気になる女の子である。

さて、凡も何か頼みましょうか。
カウンターの内側には、大きなおでんの長方形の設えの鍋が並んでいる。
じっくりと煮込まれたおでんは、味噌だしで、茶色い色をしている。
これは見るからに美味しそうだ。

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大根と、厚揚げ、ごぼ天、竹の子、春菊を頼んだ。
春菊なんて、おでんの具になるのだろうかと見ていると、束ねた春菊を、さっと味噌味の出汁にくぐらせて、皿に乗せた。
なるほど、これなら香も食感も春菊を味わうことが出来るね。

大根は、これまた芯まで味が沁みて絶品だ。

名古屋で食べた有名なおでん屋さんのおでんの大根も良かったけれど、なんせ、名古屋の店はセットじゃないと大根を頼めないんだよね。
あれは、ちょっと気に入らないというか、すっきりしなかったけどね。

でも、この鹿児島の分家無邪気さんは、いくらでも大根を単品で注文できる。
こうでなくっちゃね。
気持ち良く注文できるもんね。

味噌味のおでんは、見た目は茶色いので、赤味噌かと思ったが、お兄さんに聞いたら、白味噌だという。
それを継ぎ足し継ぎ足ししているので、赤い色をしているという。
道理で、優しい甘さがある。

これはビールもすすむ。
お替りを頼んだら、ジョッキが凍っている。
しかも、ここまで凍っているジョッキは珍しい。

焼き鳥と一緒に頼んだトマト串は、ミニトマトなのだけれど、皮が剝いてある。
この辺も、ひと手間かけてあるのが良い。

さて、右端の女の子を見ると、今度はスタッフの兄ちゃんと話している。
その小さな声を聞いてみると、甘くないとか何とか。
そして注文したのが、焼酎のロック。
ほう、瓶ビールの次は、焼酎のロックですか。
いや、これは、お話してみたい女の子ではありますが、話しかける勇気もないし、でも、もし話が出来たとしても、飲みだしたら、凡の方が先に潰れてしまうだろう。
見かけによらず、強そうだもの。

そうこうしている間に、凡と女の子の間に若いカップルが来て座ってしまった。
もう、見えない。
シュン太郎。

さて、揚げ物も食べたいので、カキフライを注文。
それをアテに、お湯割りで。
そろそろ混みだしたので、お会計。
生ビール2杯、瓶ビール1本、焼酎お湯割り1杯で、5000円ぐらいだったか。
件の女の子は、いつの間にか店を出ていた。

さて、結構、お腹も膨れたけれど、折角の鹿児島の夜なので、もう1軒ハシゴしたい。
それも、居酒屋じゃなくて、若い子が行く洋風のお店が良い。

薄暗い店内で、みゆきさんの「店の名はライフ」に出てくるような、若い子が恋愛論や運命論を交わしているようなお店が良い。
そんでもって、見事な胸の親子がいるお店。
まあ、見事な胸は、どっちでも良いか。
兎に角、凡がよく行くような居酒屋じゃなくて、どっちかというと凡が似合わないお店がいい。

と、路地裏などを歩き回るが、これと言ったお店を見つけることが出来ない。
外から店内を覗き見ても、オシャレな洋風のお店はあっても、オシャレな女の子が、オシャレに食事をしている。
ワインなんか飲んじゃってさ。
そんなお店に凡が入ったら、どうなるよ。
もう、地に足が着かないというか、座ってなんかいられないよ。
つま先立ちで、クルクルとバレリーナみたいに踊ってみせようか。
狂ってると思われるだけだ。
凡に似合わないお店であることは間違いないけれど、居たたまれないお店でもあるよ。

ここは雰囲気が良いないと思う店があったが、全面ガラス張りで、中のカウンターに、可愛い女の子が2人飲んでいる。
その前に、イケメンの男性スタッフがいて、ドラマのワンシーンのように、オシャレに会話していた。
こんな店に入る勇気はないよ。

そんな店内の様子を外から見ていたら、女の子と目が合った。
もう、この店には入れないよ。
「いや、凡が見ていたのは、他意はないのですよ。本当に、ただ、入ろうかどうか迷ってただけで、、、、。」
言い訳したいが、ガラスの向こうだ。
「うん、さようなら。」
凡は、肩を落として、その場を去った。

それにしても、オシャレなお店にオシャレな女の子に、オシャレなスタッフ。
一体どうして、そんなにオシャレなんだ。
というか、オシャレって何なんだよ!
どうして、そんな風に生きられるんだ。
うらやましいじゃないか。

しかし、凡は凡だ。
ただ、凡で愚でしか生きられないから、仕方がない。

仕方なく歩き出したら、BIGBENというお店があった。
これは、若い人のお店だろう。
名前からしてイギリス風のパブというところか。
お店は地下にあって、階段を下りて行かなければいけない。
うん、少し入りづらいけれども、またそこが良い。

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ということで、凡は、階段を下りて行った。
すると、すごく暗い空間があって、ビデオモニターが5台ぐらいあって、音楽を流している。
店内は、若い女の子が2人先客でいるだけだ。
兎に角、若い子が行く店に違いないのだけれど、どうも恋愛論や運命論を交わすようなお店じゃないようではある。
でも、凡には似合わないお店であることは間違いがない。

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まずは、イギリスは無視して、ヒューガルテンの生ビールを頂く。
これはもう、間違いなくウマイ。

そして、ポテトにチーズを掛けたような料理を頼む。
これがまた、美味しかった。
そんでもって、またもやイギリスを無視してタイガービールを注文。

凡は、ひとり丸いテーブルに座って、ビデオを見ていた。
ああ、この映像が全部みゆきさんだったらなあ。
そんなお店なら、毎日でも来ちゃうよ。

と、ビールを2杯飲んだら店を出た。
しかし、このお店は、ビールの品ぞろえが、かなり充実していて、評価するなら良いお店だったと思う。
料理も、美味しかったしね。

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ということで、ホテルに戻ろう。
ホテルのロビーでは、昨夜の夫婦が、またテレビを見ながら焼酎を飲んでいる。
他に、カウンターに若い男の子がパソコンを触りながら焼酎をやっていた。
凡も、折角だから焼酎を2杯ほど頂いて、そんでもって、タダのコーヒーと、ただのアイスバーをもらって部屋に戻った。

飲み過ぎのせいか、夜中に頭が痛んだ。
なので、買った薬と、持って来た薬を飲む。

そして、次の日の朝。
1月16日(土曜日)。

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朝食の時間ちょうどに食堂に行く。
連泊したのは、この朝食を頂きたかったからでもある。
おかずの内容は、昨日と、少し変えてあって、そこもまた気持ちが嬉しい。
そして、豚のしゃぶしゃぶは、これまた美味しく、味噌汁も具材が昨日とは変えてくれていた。
幸せな朝食である。
美味しい朝食や、お腹いっぱいになる朝食はあっても、幸せな朝食は、そうそう巡り合えるものじゃない。
今回のホテルは、本当に良かったです。

最後に、鹿児島産のお茶を頂こうと思って、湯飲みの健康茶を飲み干したら、すぐに「健康茶のお替わりを淹れましょうか。」ときたので、日本茶で締めることは出来なかった。
でも、嬉しい誤算であります。

さて、ホテルをチェックアウトしたら、今日は、ただ大阪に帰るだけだ。
ホテルから路面電車で、鹿児島中央駅に移動。
バスで、早めに鹿児島空港へ。
車窓は、霧なのだろうか、雲みたいなのがバスの高さまで下りて来ていた。

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空港で、お土産を見たり、結構早めに来たので、時間を持て余す。

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1130時 鹿児島空港発。 ANA546便。
プロペラ機の機内は、ガラガラで、機内サービスのコンソメを頂きながら、空の旅を楽しんだ。
1245時 伊丹空港着。
大阪モノレールで、門真市に帰ってきたのであります。

今回は、行きたかった幣立神宮にも行けたし、心温まるホテルに泊まる事も出来たし、まずは楽しい旅となりました。
最後まで、お付き合いくださいまして、ありがとうございます。

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