散散歩歩。(1076)信州松本、ただ行って帰っての旅。(4)

8月29日(日曜日)。
サラサラロングヘアーの片えくぼの可愛い女の子が使った青春18きっぷの続きのきっぷで、松本まで旅をしてきた。
復路は、往路の逆を辿る。

松本から、塩尻まで移動。
ここで、少し時間があったので、駅前をぶらぶらと歩いてみるが、店も閉まっているし、ただ、歩いても何も無い。

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なので、ホームに戻る。
塩尻は、ワインの産地ということもあって、駅のホームの端っこに葡萄の棚が設置されていて、その下のベンチで休むことが出来るようになっている。
凡が行った時は、ちょうど、葡萄がなっている時期だったので、その下のベンチで汽車が来るまでの時間、ちょっと休憩。

葡萄の実と葉のパラソルの下で、風に吹かれてベンチに座っていると、何とも贅沢な気持ちである。

そして、やってきた汽車に乗って、上松まで移動して、そこからまた、代替バスで南木曽まで、さらに移動した。
そして、中央線で中津川まで移動。

汽車に揺られながら、車窓の景色を見ていると、結構、不便だなと思うようなところに家が建っている。
1軒だけじゃない。
ポツリ、ポツリ、ポツリとね。
あるところでは、そのポツリが密集していたり。

そして、その家々を見ていると、こんな田舎なら、車が無いと、どうにもならないなと思う。
もっと、便利なところに移り住もうとは思わないんだよね。
この家家の人たちは。
まあ、畑仕事をしている人は、移れないだろうけれど、会社勤めなら、駅前が便利に決まっていると思うんだけどなあ。

一体、どんな気持ちで、住んでいるのだろう。
そんなことを考えていると、その家の1軒1軒がクローズアップされて見えだした。

この家は、どんな人が住んでいるのだろうかとかね。

この家は、夫に先立たれて、今は、未亡人。
悶々とした日々を過ごしていて、それでは、収入がないので、車で20分ぐらいの町のスーパーにパートに行ってるのだろうかとか。

「再婚なんて、出来る訳ないよね。こんなオバサン。」小さく呟いた。
夏の暑い夜に、シミーズ姿で、団扇をパタパタとあおぐ。
少し丸くなった首筋に、汗で後れ毛が貼り付いている。
そんなイメージが浮かんでくる。

この家の主人は、工場が経営不振で、もうこれ以上無理だと、明日、資金が調達できなければ、自殺しかないかと思い詰めて、酒を飲んでいるのではないかとか。
酒を飲んでいても、明日、頭を下げに行く知り合いの不機嫌な顔が頭に浮かぶ。
また、酒を煽ってしまう。

ふと手に取ったスマホの画面に、ヤフーの検索画面の下のトピックス欄に叶姉妹の写真が写っている。
そのおっぱいを見て、「ええなあ。」とニンマリとした。
隣の部屋では、年老いた親が、静かに寝ているのかもしれない。

やっぱり死ねないかと、また酒を煽った。
そんな薄暗い蛍光灯のキッチンが見える気がするのである。

これは、単なる妄想だけれど、実際のこれらの家家の本当の実情は、誰にも分らないのである。
そんな家家が、車窓を流れていく。

この家は、家族4人暮らし。
両親と、娘2人。
長女で高校生のリカは、父親の仕事が遅いから、先にお風呂に入っている。

お風呂場の鏡に映る自分を見て、おもむろに、おっぱいを両手で持ち上げてみた。

「どうよ。このおっぱい。結構、イケてるんじゃない。」
なんて、ちょっと自慢っぽく呟く。

「こんな形の綺麗なおっぱい、そうそうないよ。でも、いつか、このおっぱいを誰かが吸うのよね。きゃ、どうしよ。恥ずかしいじゃん。いやだ、変な事考えてる。」
なんて、鏡の自分と会話を始めるかもしれない。

「そうだな、駅前の布団屋のケンジかな。あたしのこと好きみたいだからさ。きっと、リカちゃん、お願だから、おっぱい吸わせてなんて、言ってくるかもね。あー、ダメダメ、あいつバカだから、そんなことしたら、次の日、みんなに、俺、リカのおっぱい吸ったって言いまくるに違いないわ。っていうかさ、こんな綺麗なおっぱい、そんな安売りしちゃ、勿体ないじゃない。そうだ、もっと、頭がよくって、お金持ちに吸わせなきゃ。武器は何でも使えってことよ。」
ボディソープの泡をシャワーで洗い流したら、白くキメの細かい肌が、風呂場の電球に、艶やかに光る。

「っていうかさ。こんな田舎にいちゃだめよね。そうよ、東京よ。あたし、高校卒業したら、やっぱり東京へ行くわ。そこで男見つけなきゃ。そうだ、IT関係っていうのがいいかな。でも、浮き沈みありそうだし、、、。でも、やっぱり東京よね。ドラマに出てくるようなカッコイイ男の子と知り合って、それでもって、デートよね。んでさ、ある日、男の子があたしを求めてくるのよ。きゃー。どうしよう。もう緊張してきちゃった。ねえ、ブラウスのボタンって、あたしが外すのかしら、それとも、男の子が外してくれるの?あー、もう、変な事ばっかり考えてる。でもまあ、おっぱいを吸わせるのは、東京の男ね。これは、決まりだわ。」なんて、そんな妄想を、田舎の1軒家の風呂場で、女子高生がしているかもしれない。

今見ている、それぞれの家に、誰だか知らない人が、知らないことをしながら、知らない人生を送って、知らないうちに死んでいっているんだなと思うと、急に、人恋しくなってしまった。
ああ、寂しいなあ。

この車窓の向こうの家の、未亡人にも、自殺しようとしている経営者にも、おっぱいを見ている女子高生にも、凡は、出会うことなく、この世を終えるのだろう。
そう考えると、縁とは不思議なものだなと、しんみりと思う。

昔むかし、凡が北海道を旅していた時に、その車窓の向こうにある、何処か知らない、誰も知らない、とある家の中で、みゆきさんが、凡の知らないことをして、知らないことを考えていたのだろうか。
その車窓からの、みゆきさんの家を見てみたかったな。
でも、その時は、凡は、みゆきさんを、こんなにも好きになるとは思ってはいなかったんだけれどね。

ディファレント・ピープル ハブ ディファレント・ライフ、っちゅーことなんだよね。

ちょっと、しみじみと車窓の風景を見ながら、汽車に揺られて、中津川から、名古屋まで戻って来た。

戻る途中で、考えていた。
どこかで、晩御飯を食べて帰りたいけれども、どこで食べるかを。
というのも、今は、緊急事態宣言やマンボウが出ているので、お酒を飲める店が限られている。

名古屋もダメだし、おそらく、そのあとの、岐阜もダメだろうし、滋賀もダメだろう。
合わせて、帰路の電車の乗り継ぎのタイミングも考えて、今日は兎に角、アルコールは、諦めることにした。

名古屋で降りて、急いで、ミユキステーションホテルの割烹「みゆき」に直行した。
店に入って、アルコールの確認をするも、やっぱりダメだという。

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なので、ビールなしで、ジャンボ味噌カツ定食を注文した。
アルコールが無いだとか、どうだとか、文句のようなことを言ってはいるが、冷静に判断するなら、おかずを、白ご飯で頂くというのは、これは、実は、何とも美味しい組み合わせなのである。
素直に、美味しい。

なのに、普段は、アルコールがないと、喉が通らない気がしてしまうのだ。
あれは、錯覚なんだよね。
アルコールは、おかずを美味しく頂けるツールだというのは。

本当は、白ご飯と一緒に食べた方が、遥かにおかずが美味しいと思う。
とはいうものの、まずは、ビールから始めないと、イライラしてしまうのは、既にアル中であることの証明かもしれない。

ということで、その折衷案を採用して、ノンアルコールビールを注文した。

このお店は、「みゆき」である。
とはいうものの、本物のみゆきさんがいる訳じゃない。

本物のみゆきさんがいない「みゆき」で、本物じゃないビールを頂いた。
何をしていることやら。
でも、本物じゃないところが、落ち着けるのかもしれない。
本物だったらね、気絶しちゃうよ。

まあ、本物、偽物は、置いておいて、美味しい晩御飯を頂きました。
ごちそうさまでした。

頂いた後は、急いで駅に戻って、米原まで移動して、乗り替えて、大阪まで移動して、京橋駅で、今回のサラサラロングヘアーの片えくぼの可愛い女の子が使った青春18きっぷの旅を終えた。

そのまま、京阪電車で、自宅まで帰ったのでありました。
今回も、お話にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

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(ぺこり)

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「悩み多きブッダたち」

「アルカディアのレフュジー」
(中島みゆきさんの影をさがして)

は、販売中止しました。

買っていただいた方には、
本当に、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。