散散歩歩。(58)不味い料理。
「ねぇ、美味しい?」
本当に不味い料理が出てきたときに、こう聞かれたら、あなたならどう答えますか。
凡は不味いとは絶対に言えない。
もし、21歳のサラサラロングヘアーの女の子が髪の毛を額からかき上げながら、上目使いの悪戯っぽい目で聞かれたら、凡なら「うん、おいちぃ。」と答えるだろう。
何故か赤ちゃん言葉になってしまう。
サラサラロングヘアーの女の子でなくても、ミニボンの作った料理でも、未だかつて「不味い。」と言ったことはない。
実際、美味しいから。
しいて言えば、おでんの時に注文をつけたぐらいだ。その注文というのも、注文というよりも寧ろ、お願い、否、懇願と言ってもいいぐらいの低姿勢だ。
たまに料理の感想を求められることがある。
実際美味しいので、「美味しい。」と答えるのだけれど、凡の答えがいつも「美味しい。」なので、それがまた物足りないようだ。
いつも言っているので、凡の美味しいという言葉は、軽くて、信用出来ないそうだ。
先週の土曜日だったのですが、朝のテレビ番組の「知っとこ」を見ていた。その中に「世界の朝ごはん」というコーナーがある。
世界のいろんな国の新婚さんの朝ごはんのレシピを紹介するコーナーだ。
先週は、アメリカのサンフランシスコこ新婚さんの朝食の紹介だった。
見ていると、オムレツを作るのに、液状になった卵白で作るというのです。
アメリカでは、液体の卵白を牛乳パックのような入れ物に入れて売っているそうで、それ自体も驚きだ。
コレステロールを気にしてるので、卵白だけを使っているというナレーションが入る。
テレビを見ていた凡とミニボンは、同時にテレビに突っ込んだ。
「そんなん、美味しないやろ。」
玉子の白味だけのオムレツなんて、絶対に美味しくない。
しかも、コレステロールを気にしているのに、大きなソーセージをグリルしたものも、プレートに一緒に乗せている。
「ソーセージの方が、カロリー高いやろ。」
「卵白だけにした、意味ないやん。」
またまた、凡とミニボンが同じことを言った。
普段、テレビを見ていて、こんなに意見があうことはないのだけれど、今日はぴったりの息だ。
そのVTRが終わった後に、参加者が同じ料理を再現したものを食べるのだけれど、参加者の殆どが、これもまた美味しいというような表現をしていた。
(画像は知っとこのホームページから)
しかし、見ている凡は何か釈然としない気持ちだ。
白身のオムレツなんて美味しい訳がない。
でも、よくテレビを見ると、参加者の一人の中尾彬さんが白身のオムレツを食べながら首を少し横に振っているようだ。
うん、これは美味しいと思っていないなと感じた。
司会者が中尾さんに感想を求めたとき、「旨くはないな。」と答えたのである。
凡はこの瞬間、スカッとココロのもやもやが吹き飛んだ。
ありがとう、中尾彬さん。
やっぱりオムレツは全卵の方が美味しいですよね。
テレビの料理番組に出演していると、なかなか本当の感想はいい難いものだというのは、凡でも想像できます。
お店のレポートに行って、「不味い。」とは言えないでしょう。
お店の人に対しても、番組の進行上も、言ってはダメというのは解る。
でも、視聴者としては、本当の事が知りたものであります。
本当に美味しいのか。
落語家の南光さんは、テレビの料理番組に出演して、美味しくない料理に出会うこともあるそうです。
そんな時は、「美味しい。」と嘘をつくことは嫌だから、「洒落た味ですな。」と言うようにしているそうです。
そうだ、凡も美味しくない料理の批評を求められた時のために、「洒落た味」に代わる言葉を考えておこう。
「なかなか手の込んだ料理ですね。」
、、、手の込んでいない料理には使えないので、駄目だ。
「エレガントな味ですね。」
、、、ちょっと良いかもしれないですね。
「変わった料理ですね。」
、、、あ、これは一番いけません。
何故なら、B型の凡に取って「変わってる」は最上級の褒め言葉なのであります。
今までミニボンに色んなものに対する感想を求められたときに、「変わってるから、いいやん。」と返事をしていたのですが、ミニボンには、どうもその意味が解らなかったそうです。
ある時、B型の本を読んで、「B型人間にとって、変わっていることは自慢だ」ということを知って、今までの凡のコメントに合点がいったそうです。
なので、「変わった料理」は「美味しい料理」よりも、上に位置してしまうので、これも没だ。
少しばかり、マイナスなイメージを言葉に持たせたいな。
そう考えていると思いついた。
「心憎い料理ですね。」
うん、これはいい。
何しろ憎いんだから。
こんな料理を食べさせる「あんたが憎い。」
でも、一応は褒め言葉として成立している。
そうだ、これでいこう。
南光さんのテレビを見るたびに「洒落た味ですな。」という言葉を言うか、注目しているのですが、未だその言葉を聞く機会に恵まれません。
凡も、「心憎い味ですね。」という言葉を使う時がくるのだろうか。
本当に不味い料理が出てきたときに、こう聞かれたら、あなたならどう答えますか。
凡は不味いとは絶対に言えない。
もし、21歳のサラサラロングヘアーの女の子が髪の毛を額からかき上げながら、上目使いの悪戯っぽい目で聞かれたら、凡なら「うん、おいちぃ。」と答えるだろう。
何故か赤ちゃん言葉になってしまう。
サラサラロングヘアーの女の子でなくても、ミニボンの作った料理でも、未だかつて「不味い。」と言ったことはない。
実際、美味しいから。
しいて言えば、おでんの時に注文をつけたぐらいだ。その注文というのも、注文というよりも寧ろ、お願い、否、懇願と言ってもいいぐらいの低姿勢だ。
たまに料理の感想を求められることがある。
実際美味しいので、「美味しい。」と答えるのだけれど、凡の答えがいつも「美味しい。」なので、それがまた物足りないようだ。
いつも言っているので、凡の美味しいという言葉は、軽くて、信用出来ないそうだ。
先週の土曜日だったのですが、朝のテレビ番組の「知っとこ」を見ていた。その中に「世界の朝ごはん」というコーナーがある。
世界のいろんな国の新婚さんの朝ごはんのレシピを紹介するコーナーだ。
先週は、アメリカのサンフランシスコこ新婚さんの朝食の紹介だった。
見ていると、オムレツを作るのに、液状になった卵白で作るというのです。
アメリカでは、液体の卵白を牛乳パックのような入れ物に入れて売っているそうで、それ自体も驚きだ。
コレステロールを気にしてるので、卵白だけを使っているというナレーションが入る。
テレビを見ていた凡とミニボンは、同時にテレビに突っ込んだ。
「そんなん、美味しないやろ。」
玉子の白味だけのオムレツなんて、絶対に美味しくない。
しかも、コレステロールを気にしているのに、大きなソーセージをグリルしたものも、プレートに一緒に乗せている。
「ソーセージの方が、カロリー高いやろ。」
「卵白だけにした、意味ないやん。」
またまた、凡とミニボンが同じことを言った。
普段、テレビを見ていて、こんなに意見があうことはないのだけれど、今日はぴったりの息だ。
そのVTRが終わった後に、参加者が同じ料理を再現したものを食べるのだけれど、参加者の殆どが、これもまた美味しいというような表現をしていた。
(画像は知っとこのホームページから)
しかし、見ている凡は何か釈然としない気持ちだ。
白身のオムレツなんて美味しい訳がない。
でも、よくテレビを見ると、参加者の一人の中尾彬さんが白身のオムレツを食べながら首を少し横に振っているようだ。
うん、これは美味しいと思っていないなと感じた。
司会者が中尾さんに感想を求めたとき、「旨くはないな。」と答えたのである。
凡はこの瞬間、スカッとココロのもやもやが吹き飛んだ。
ありがとう、中尾彬さん。
やっぱりオムレツは全卵の方が美味しいですよね。
テレビの料理番組に出演していると、なかなか本当の感想はいい難いものだというのは、凡でも想像できます。
お店のレポートに行って、「不味い。」とは言えないでしょう。
お店の人に対しても、番組の進行上も、言ってはダメというのは解る。
でも、視聴者としては、本当の事が知りたものであります。
本当に美味しいのか。
落語家の南光さんは、テレビの料理番組に出演して、美味しくない料理に出会うこともあるそうです。
そんな時は、「美味しい。」と嘘をつくことは嫌だから、「洒落た味ですな。」と言うようにしているそうです。
そうだ、凡も美味しくない料理の批評を求められた時のために、「洒落た味」に代わる言葉を考えておこう。
「なかなか手の込んだ料理ですね。」
、、、手の込んでいない料理には使えないので、駄目だ。
「エレガントな味ですね。」
、、、ちょっと良いかもしれないですね。
「変わった料理ですね。」
、、、あ、これは一番いけません。
何故なら、B型の凡に取って「変わってる」は最上級の褒め言葉なのであります。
今までミニボンに色んなものに対する感想を求められたときに、「変わってるから、いいやん。」と返事をしていたのですが、ミニボンには、どうもその意味が解らなかったそうです。
ある時、B型の本を読んで、「B型人間にとって、変わっていることは自慢だ」ということを知って、今までの凡のコメントに合点がいったそうです。
なので、「変わった料理」は「美味しい料理」よりも、上に位置してしまうので、これも没だ。
少しばかり、マイナスなイメージを言葉に持たせたいな。
そう考えていると思いついた。
「心憎い料理ですね。」
うん、これはいい。
何しろ憎いんだから。
こんな料理を食べさせる「あんたが憎い。」
でも、一応は褒め言葉として成立している。
そうだ、これでいこう。
南光さんのテレビを見るたびに「洒落た味ですな。」という言葉を言うか、注目しているのですが、未だその言葉を聞く機会に恵まれません。
凡も、「心憎い味ですね。」という言葉を使う時がくるのだろうか。
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