散散歩歩。(935)南紀串本の温泉旅(3)

7月7日(日曜日)。
大江戸温泉物語の南紀串本に来ている。
まずは、オーシャンビューを楽しんだ後、温泉に浸かり、いよいよ夕食のバイキングである。

直行バスでチェックインした人は、17時からの時間設定が、予めされていた。
まあ、それはいい。
どうせ、凡は、2部制であっても、早い方の時間に行っただろう。

しかし、少しばかり不満もあった。
まだ、食べてもいないうちから不満というのも申し訳ないんだけど。
時間制限があるという。
90分間だ。

温泉に、ゆっくりしに来て、夕食が90分というのは、いささか短くはないだろうか。

バイキング会場に案内されるよね。
そして、簡単な説明を聞く。
それから、徐に、ただ気持ちは焦りつつ、料理を見に行く。
ひと回り見て回って、これにしようと料理を取ってテーブルに戻る。
これだけで、10分や15分は使うだろう。

そうなると、残りは、80分から75分。
凡の場合、ビールも頂くので、自然と、のんびりと食べることになる訳で、始めからご飯をお茶碗に盛って、おかずを、普段通りに食べて、さあ、お終いというわけにはいかないのだ。

せめて120分、詰まり2時間ぐらいは欲しいなと思う。

という、まだ行きもしないバイキングに、不満を感じながらも、会場に行こうと部屋を出る。
ミニボンが、少し早すぎるんじゃないかと言ったが、なにせ凡は、食い意地が張っているので焦ってしまう。

会場に行ったら、凡の様に焦っている人が、もう既に並んでいる。
17時の10分前ぐらいだろうか。
凡は、待つのは苦手だけれど、他にする事もないし、待つことにした。

そして、ようやく17時に会場に入る。
凡の席は、料理のテーブルのすぐ傍だ。

まずは、料理をひとまわり偵察する。
最近の、大江戸温泉物語や湯快リゾートで、よくある感じの内容だ。

とはいうものの、凡は、こういう温泉ホテルのバイキングに行った時に、高級素材を使った料理を求めることはしない。
なにせ、今回も2食付きで1人、9980円な訳で、そこで贅沢を言ったら申し訳ないというものだ。

凡の、バイキングに求める条件は、至ってシンプルだ。
「好きなものを、好きなだけ、気兼ねなしに。」
これに尽きる。

その条件で会場を見てみると、好きなものをという条件は、見事にクリアしている。
そして、もう1つの、好きなだけという条件も、後で見ていると、無くなった料理は、すぐに補充されているし、正しく、好きなだけ食べることが出来る。
素晴らしい。

ということで、今回のホテルの期間限定の売りは、「海鮮祭り」だったので、その1つの磯焼きBBQのコーナーから、焼いた海老と、イカと、サザエを、お皿に沢山盛った。

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あとは、お造りと、天ぷらと、小さなステーキ、沢山取って来てテーブルに並んだ様を見ると、贅沢しているなと思う。

忘れてはならないのが、ビールだ。
今回は、ハガキの特典で、飲み放題が500円だ。
いそいそとビールを貰いに行ったら、バインダーに16時40分までとスタッフが書いてくれた。
ということは、時間制限が実質100分までオッケーということなのかな。

しかし、バイキングは楽しいね。
凡は、ビールを、勢いよく喉に流し込んで、料理の1つひとつを味わっていく。

ふと、期間限定の磯焼きBBQのサザエを、改めて見ると、驚くほど、小さい。
というか、こんな小さなサザエがあることを、初めて知った。
別に、それはいい。
もともと、凡は、サザエについては、穴の近くの部分は好きだけれど、あの奥の方の黒くて、緑色で、グルグルとぐろを巻いた部分は、やや苦手だ。
その点、小さすぎるサザエは、あのグルグルも、ほとんど無かった。
ある意味、これで良かったというか、小さなサザエが存在することを勉強したことが嬉しかった。

17時30分になると、ホテルの名物の「まぐろ解体ショー」が始まった。
最近は、どこのホテルも、こんな仕掛けを考えて、お客を喜ばそうとしているところが、素晴らしいよね。

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みんな、一斉に解体ショーの前に集まったが、凡は、テーブルの料理を口に運ぶことが重要課題だと、席を立つことはしない。
立たなくても、大きなディスプレイで、上からの様子を映し出していて、座っていても、見ることが出来るのだ。

しかし、その様子を見ていると、少しだけ、ほんの少しだけ、疑問が残った。
解体ショーをしているマグロは、ビンチョウマグロだ。
その身は、やや淡いピンク色をしている。

なのだけれど、館内に貼られているポスターのマグロの写真を思い出すと、ビンチョウマグロの横に、赤赤とした、(凡は、魚には疎いけれども、)たぶんインドマグロか、そんなマグロの切口の写真が添えられている。
とはいうものの、そこはご愛敬だ。

と、何となくバイキングを、批判しているような感じの事を書いていると思われるかもしれませんが、まったく違います。
そこは、どうぞ、誤解しないで欲しい訳でありまして。
本人は、大いに楽しんで食べておるのであります。

なにせ、凡は、バイキングの料理の質には、こだわらないからです。
それに、ミニボンに至っては、取ってくる料理は、いつも、ハンバーグとか焼きそば、玉子焼き、そんなものばかりだ。
兎に角、偏食がスゴクて、食べるものが無い。

バイキングで、好きなものを取って来て食べることが出来るというだけで、凡とミニボンにとっては有難いのであります。

それにしても、お腹に料理も入って、お酒も進み、改めて周りを見渡す。

温泉に行って、こんな風に、大きな会場で食事をする場合、料理を取ってテーブルに戻る若い女の子が、慣れない浴衣を着て、少し裾がはだけ気味に歩いたりして、そういう風景を見るのが楽しいのである。

洗い立ての髪も、しっとりと、素顔の初々しさが、凡を学生時代に戻してくれる。

しかし、今、ようやく落ち着いて、周りを見渡せば、年齢層が高い。
かなり高い。
しかも、若い子がいない。

仕方なく、食べることに専念しよう。

ふと気が付くと、18時20分頃だ。
本来なら、あと10分で制限時間。
ただ、凡は、飲み放題18時40分までのバインダーを持っている。
ということはだ。
18時40分まで、この席にいて良いと言う事だろう。

とはいうものの、時間が無い。
急いで、和歌山ラーメンと、カレーを、少量取って来た。
お腹いっぱいだけれど、炭水化物を取らなきゃね。

テーブルに戻ると、あれ、周りの人がいない。
もう、既に食べ終わって会場を出てしまっているのだ。

これは居づらいじゃないか。

でも、凡は、18時40分までのバインダーを持っているんだ。
このまま居ても、大丈夫なはずだ。

凡のテーブルの近くで、若い男性スタッフが、インカムで、他のスタッフに指示を出している。
「そこのテーブル、早く片付けて。そこは、テーブルを拭いて。」

そんな指示が、凡のテーブルの横から聞こえてくる。
他のスタッフも、小走りにテーブルの間を行ったり来たり。

ものすごく居づらい。

「なんか、居づらいね。」というと、ミニボンが、「あたしは、もうだいぶん前に食べ終わてるから、もっと居づらい。」という。
それはそうかもしれない。

急いで、和歌山ラーメンと少量のカレーを流し込んで、まだ10分ある飲み放題のバインダーを持って、会場を出た。

凡のバイキングの条件の、気兼ねなしにという部分は、最後はあったけれども、それは凡の意地汚さから来たもので、これは凡の責任だろう。

ビール5本と、熱燗2本、酎ハイを2杯ぐらい頂いただろうか。
少しばかり飲み過ぎた。

部屋に戻ると、そのままバタンQと寝てしまったのであります。

そして12時ごろ目が覚める。
そして、凡のアホさ加減に、というか欲深さというか、食い意地のはった自制心の無さを、大いに反省したのであります。

どうして、凡は、こんなに意地汚いのかね。
落ち込んでしまう。
起き上がって、しばらく、真っ暗なオーシャンを眺めていた。

散散歩歩。(934)南紀串本の温泉旅。(2)

大江戸温泉物語の直行バスは、14時30分頃に、無事、南紀串本に到着。
チェックインは、バスの中で、ルームキーなどが入ったビニール袋を渡されて、説明を受ける。
これは、ある意味、合理的でいい。

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部屋は、2階だった。
荷物を解いて、浴衣に着替える。
そして、椅子に座って、外の景色を眺めていると、ああ、来たんだなあと、1泊2日の温泉旅ではあるけれども、日常とは違う静かな興奮を覚えた。

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窓の外は、海がすぐ近くまで来ていて、民謡にあるように、向かいには大島が、真正面に見える。

このホテルは、全室オーシャンビューが売りのようだ。
確かに、窓は大きく、窓枠が下の方にあるので、外の景色を見る工夫がされている。

しかし、凡は、窓の外の景色には、まったくこだわらない。
何故かと言うと、ホテルに滞在している時間のほとんどが、酔っぱらって寝てるか、まあ、到着した時は、こうやって窓の外を見るけれども、温泉にも入りに行くし、食事にも行くし、外の景色を見る時間が、考えてみると少ないからだ。

それよりも、値段重視。
ビューよりも、安いのがいい。

なので、当然、見晴らしの宜しくない部屋になる確率も多い。
渓谷の緑が美しい奥入瀬のホテルに泊まった時は、バックヤードの物置小屋ビューだったし、ある時は、駐車場ビューだったり、それで全く問題ない。

ひょっとしたら、この全室オーシャンビューのホテルも、この海に面した部屋よりも、実際は存在しないのだけれど、山側の道路や、その辺の家が見える街ビューの部屋の方が、凡にとっては楽しいかもしれない。
道路を歩く人を見るのも楽しいからだ。

とはいうものの、串本の道路には、人は歩いていない。
車もホテルの前の道路は、たまにしか走っていない。
そこは寂しい。

とはいうものの、折角のオーシャンビューなので、じっくりと、海を眺めようではないか。

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「うん、海だ。」
ずっと見ている。
何も変化はない。

「そうだね、海だね。」

しかし、このオーシャンという言葉なんだけれど、どうにもカッコ良い言葉じゃないか。
凡のイメージでは、ハワイとか、そんな南国の高級なリゾートホテルの、それも高層階からの眺めなのである。

シャンパンを手に全面ガラス張りの窓から、白いビーチを眺める。
薄手のワンピースが涼し気な40歳ぐらいのサラサラロングヘア―の女性が、裸足でワルツを、1人で踊る。
揺れる髪から、ジャスミンの香がした。
そんな、感じだよね。

それが、日本のドンヨリとした海に似合うのかどうか。
目の前の、海に向かって、「あんた、オーシャンだってよ。」と呟いてみる。

しかも、目の前の海は、太平洋なんだから、確かにオーシャンなんだけれど、目の前に大島という大きな島が、ドーンと立ちはだかって、どうにも、狭いオーシャンである。

それを見る凡は、小市民が行く温泉ホテルで、浴衣を着て、汗でべっとりとした髪を撫でながら、椅子にグッタリと座る。
髪を撫でた手を匂ぐと、疲れた匂いがした。
こっちは、そんな感じだ。

とはいうものの、到着して、凡は、そのオーシャンを満喫したのであります。

んでもって、そろそろ温泉に行こう。
ほんの少し、硫黄の匂いのする温泉に浸かって、疲れを取る。
露天風呂からは、串本のオーシャンが見える。
なかなか、気持ちが良い。
串本のオーシャンも、やるじゃないか。

温泉は、良かったが、このホテルの客数を考えると、身体を洗うシャワーの数が、少ない気がした。

温泉から部屋戻る時に、フロントで、新しいバスタオルを貰う。
この大江戸温泉物語では、「いいふろ会員」というのがあって、登録すると、そのホテル独自のサービスを受けられる。
南紀串本の特典は、バスタオル1枚貸し出し無料だ。
これは嬉しいね。

湯上りに、牛乳でも飲みたかったが、なんせ夕食はバイキングだ。
それに備えなくてはならない。

ただ、南紀串本のホテルの部屋には、これが設置されているのは初めて見るけれど、ウォーーターサーバーがある。
これは、良かった。
風呂上がりにも、ちょっと飲める。
それに、凡は、夜中何度も目が覚める。
んでもって、目が覚めたら、必ず水を飲むので、これは重宝したのであります。

さて、しばらくしたら、夕食の時間だ。
夕食は、バイキングだ。
食前に飲む胃腸薬を、例のウォーターで服用した。

散散歩歩。(933)ブログ再開の報告と、南紀串本の温泉旅。(1)

気が付けば、4月からブログを更新していなかった。
余裕が無かったんです。

勿論、休みはありました。
でも、いろいろ用事もあり、また気にかかることもあり、精神的にも疲れていたのかもしれません。

今まで、ログ(記録)の為に書いているなんて、そんなことを言ってましたが、これじゃ、ログになっておりませんですね。

そんなこんなの最近。
旅や食のブログを書かれていた「ゆけむり」さんが、少し休まれてたのですが、再開されたとの知らせを聞きました。

それで、「ああ、そうだ。凡も再開しなくちゃ。」と気が付いたのであります。

そんでもって、これも最近、ツイッターをされている方から、凡のブログのファンだなんて、そんな優しいお言葉を頂いたものだから、もう、嬉しくって、嬉しくって。

その方が、好きだと言ってくれたのは、中島みゆきさんについて書いてある部分だと思うのですが、みゆきさん話が書けるかどうかは、ちょっと置いておいて、とりあえず、凡も、再開宣言と行きましょう。

4月から7月にかけて、いろいろ出来事もありましたが、そこは思い切って割愛。

そういえば、つい最近、ミニボンと温泉に行ってきました。
その話でも、始めようと思います。
いつもながらの駄文ではありますが、お時間があれば、これからもお付き合いくださいましね。

ということで、行って来たのは、大江戸温泉物語の南紀串本さんです。
ここに決めたのは、案内のハガキが届いて、2000円のキャッシュバックと書かれていたからです。
それに、ハガキの特典で、夕食の飲み放題が、500円。
これは、なかなか嬉しいですね。

7月7日(日曜日)。
09時05分、西大阪にある直行バスの乗り場から、バスに乗り込む。
車内は満席で、年齢層は、かなりの高さ。

前から2列目なので、車窓も楽しめる。
バスの旅は、何も考えずに、ただ乗っかっているだけなので楽だ。
1時間ちょっと走ったら、紀ノ川SAに到着。
ここでトイレ休憩。

んでまた、ジャバラ寒天ジュレを買って、車内にもどる。
最近、このジャバラという柑橘類を、近くのスーパーの店頭でも見かけるようになった。
さっぱりとした酸味が、気分転換にもなるし、美味しい。
ただ、ジャバラの現物は見たことないんですけれどね。

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んでまた、1時間ちょっと走って、白浜のとれとれ市場に到着。
ここで、各自昼食タイムとなる。

とれとれ市場というぐらいだから、新鮮な魚の定食でも頂こうかと、店内に入ると、日曜日と言う事もあるのかもしれないが、食堂の券売機が長蛇の列だ。
これじゃ、バスの休憩時間が気になってたべていられない。
市場で魚を買って、外に設置されたバーベキューコーナーで焼いて食べることも出来るのだが、これもまたバスの時間が気になる。
それに、今日は、夕食がバイキングだ。
あまりお昼にエネルギーを費やすべきではないだろう。

ということで、食堂は諦めて、外にある出店のようなコーナーで、魚のすり身のてんぷらと、凡は鯛のカツのハンバーガーを食べる。
すり身の天ぷらが、どっしりと腹に堪えた。

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あとは、店内のお土産屋を冷やかしてみる。
どれも、面白そうだなとか、美味しそうだなというものも、いろいろあったのだけれど、荷物にもなるしなと、通り過ぎて、新鮮な魚をうるコーナーに行ってみるも、今日はホテルに泊まるしな、生は買えないなと、結局、何も買わずにバスに戻る。

んでもって、またまた1時間ちょっと走って、目的地の大江戸温泉物語の南紀串本さんに到着。

さて、今日はどんな、美味しいものが食べられるのかな。

ということで、今回は、再開の宣言でありました。

散散歩歩。(932)青春18きっぷ。松山から広島の旅。(5)

3月28日(木曜日)。
四国の松山から、スーパージェットで広島へ来た。
路面電車で、大道まで移動する。
思ったより時間が掛かって、15時頃だ。

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帰りの予定の時間は、16時過ぎを考えている。
あと1時間ぐらいか。
ということは、観光は、もう諦めよう。
たとえ、興味のある施設があったとしても、1時間じゃ足りない。

なら、何か広島的なものを食べてから帰ろうと思う。
広島を出たら、途中下車の時間もない予定を組んでいるから、今食べておくべきですね。

その時に、考えたのが、喫茶店、むさし、お好み焼きだ。
広島の人がするように、普通の喫茶店で、普通のメニューを食べるのも楽しいかもしれない。
それか、むさしさんという、おにぎりや麺類を食べさせるお店も、これは広島にしかないので行きたい。
何度か、駅弁として買って食べたことがあるし、お店でも食べたことがある。

そんでもって、もう1つは、お好み焼きだ。
広島焼きともいう。
迷って、三越の近くにあるお好み焼き屋さんに入る。

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店には、テーブル席で昼間から飲んでいる4人組がいるだけで、カウンターは凡だけだ。
メニューを貰うと、観光客相手のお店なのかと疑った。
普通なら、ぶた玉とか、いか玉とか、そんなメニューもあるはずだ。
やきそばもあるだろう。
でも、渡されたメニューには、スペシャルだとか、そんな特別なものしか載っていないのだ。
でも、そこは凡も観光の浮かれ気分なので、スペシャルを注文。
んでもって、昼間であるけれども、生ビールの大をお願いした。

作り方を見ていると、まずは鉄板に薄い生地をクレープのようにのばした。
これは、広島の特徴的な焼き方だし、凡の親は、大阪だけれども、この焼き方が好きで、いつもこんな焼き方で焼いていた。
そして、その上にキャベツを乗っける。
ここまでも、問題ない。

しかし、そのキャベツを乗せて、しばらく焼くのだけれど、お好み焼きと違って、乗っけてるだけだから、キャベツがまとまらないのだ。
しかも、コテで、何度もそれを移動させたり、いじくりまくるので、キャベツの山が、こっちに崩れ、あっちに崩れして、もうキャベツがグチャグチャ。
見ている凡は、「キャベツ炒めかい!」とツッコミを入れそうになった。

広島焼きでも、他のお店なら、クレープ状の生地の上に乗っけられたキャベツに、生地を溶いたものを、少量だけ回しかける。
そうすることによって、キャベツがまとまって、引っくり返した時も、お好み焼きとしての形を残すことができるのだ。

いわゆるモダン焼きを頼んだので、そばを乗っけるのだけれど、そこは、わざわざ麺を湯がいて鉄板で焼いて乗せるとか、まあ、それほど意味のないこだわりはあるようだ。

でも、そばを乗っけて、お好み焼きを裏返したら、始めに焼いたクレープ状の生地が、キャベツの上に乗っかる形になるんだけれど、そのクレープが薄すぎて、んでもって、乗っけてるだけなので、ピロンと、あっちにめくれ、ペロンと、こっちに飛んで行ってと、落ち着かない。
その度に、お兄さんは、クレープを乗っけ直す。

ピロン、ペロンと、忙しいクレープを、凡は、静かに見つめる。
「クレープさん、あなたの存在価値は、いったい何ですか。」
見つめているうちに、そのクレープが、凡自身のような気がしてきて、もどかしくなってくる。
それでもまだ、クレープを見つめ続けていると、瞑想をしている時のような、変性意識の状態になっていく。
凡は、クレープなり!
クレープと、凡との距離の、その間の空間が消えて、凡がクレープそのものになったときに、「熱つつつつーっ。」という凡の身体が鉄板で焼かれている感覚と、凡は、誰の役にも、何の役にも立っていないという絶望感が襲ってきた。
悲しい。

ふと、我に返ると、目の前にお好み焼きがサーブされた。
「仕方がないよ。」
そう、クレープに呟いた。

さて、広島焼きは、くずれるキャベツが、食べにくかったけれども、そこは、おたふくソースを掛けるものね、ソース味は大好きだから、バラバラと食べにくかったけれども、美味しかったです。

後から来た年配の女性は、メニューを見ることなく、お持ち帰りのイカ玉を注文する。
そんな普通のメニューもあるのである。
それなのに、凡に差しだしたメニューは、特別バージョンだけなのは、と少し疑問が湧きあがるが、まあ観光客なのであるから、観光客らしく、食べるのが正解なのかもしれない。

さて、広島で、広島名物を頂いたので、これから駅に向かおう。
路面電車で、広島駅に移動。

広島駅、16時23分発。糸崎行き。山陽本線 普通。
糸崎駅、17時42分着。

糸崎駅、17麩45分発。岡山行き。山陽本線。普通。ほぼ全員、岡山行きに乗り換えた。
岡山駅、19時16分着。

岡山駅、19時17分発。姫路行き。山陽本線。普通。
姫路駅、20時40分着。
姫路駅では、途中下車するか、少し迷ったが、そのまま乗り換える。

姫路駅、20時41分発。神戸線、野洲行き。新快速。
大阪駅、21時43分着。
んでもって、環状線、京阪電車と乗り継いで、23時前に、自宅まで戻ってきました。

ということで、今回の旅は、道後温泉に入って、みゆきさんが乗ったかもしれない松山から広島へのスーパージェットに乗った旅でありました。

青春18きっぷ使用結果。

3月27日。
京橋→大阪→岡山→観音寺→松山
390.9営業キロ。
6740円。

3月28日。
広島→岡山→姫路→大阪→京橋
337.8営業距離
5620円。

合計 12360円。
今回は、金券ショップで定価以上の金額で購入したけれども、元は取れたのかもしれない。



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平 凡蔵。の本。
アマゾンにて電子配信中


◆「悩み多きブッダたち」
 なんだこれはという小説ですが、
 読んだ後は何故かスッキリ。
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◆「アルカディアのレフュジー」
 中島みゆきさんの「リトル・トーキョー」を見に行く前に
 通勤電車で笑いながら読もう。
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平 凡蔵。へのファンレターや
       お褒めの言葉は
sansanpopo@tairabonzou.jp

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散散歩歩。(931)青春18きっぷ。松山から広島の旅。(4)

3月28日(木曜日)。
松山で泊まった次の日。

朝の5時半ごろ起きて、シャワーをする。
そして、6時からやっているホテルの朝食を食べに行った。
農園がやっているホテルを謳っているので、さぞかし新鮮な野菜をふんだんに使った朝食かと想像したのだけれど、ごく普通のビジネスホテルのバイキングだ。
出来合いの総菜を中心に、サラダなどもあったが、種類は多いとは言えない。
ただ、これが500円の設定なので、それを考えると、充分かつ満足な朝食ではあります。

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んでもって、支度をしてチェックアウト。
荷物をフロントで預かってもらう。

それにしても、これだけ早いチェックアウトは、珍しい。
というのも、凡には、朝から行ってみようと思う場所があったからだ。
道後温泉だ。
ネットで調べると、朝の6時からやっているという。
それなら、朝早く行った方が、観光客も少なくて、ゆっくりできるんじゃないかと考えたのだ。

路面電車で、道後温泉まではすぐだ。
道後温泉の中心は、道後温泉本館ということになるだろう。
夏目漱石も行ったという有名な外湯だ。

ただ、この時は、改装工事で、お風呂も1部しかやっておらず、本館の特徴である広間でのお茶とお菓子の接待はやっていない。

それに代わって、道後温泉別館 飛鳥あすか乃の湯泉という施設が、新しく営業をしている。
ここは、本館と同じような雰囲気に、少しモダンなデザインも取り入れて、これから人気になる施設だろう。
温泉に入って、広間で浴衣を着てのお茶とお菓子の接待もある。
セット料金で、1250円だ。

ここにしようかと思ったが、待てよと思った。
お茶とお菓子の接待は良いけれども、それは以前に本館の方で2度ほど経験をしている。
新しくなって快適になっただろうとは思うけれども、それじゃ前の経験と同じだ。

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(本館は、改装中)
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(お願いが叶う石も、改装中)
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(新しい施設は、綺麗で快適そうだ。)

そこで、もう1つの温泉施設にしてみようかと考えを変えた。
椿の湯だ。

ここは、市民が利用することを想定した公衆浴場のようなのであります。
それでいて、お湯は、源泉かけ流しだ。
料金も、400円とリーズナブルだ。
別館のようにシャンプーやリンスの用意はないけれども、朝はホテルでシャワーもしているので、念入りに身体を洗う必要もない。
よし、椿の湯にしよう。

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(今回、入った椿の湯)
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(これは、HPより拝借)

時刻は7時半ごろだったか、料金を払って脱衣所に行った。
その瞬間、思った。
「しもた。」
既に、7、8人の先客がいて、これから湯に入ろうとしている。
年齢は、70歳代、80歳代のおじいさんで、そのうしろ姿を見せつけられたのである。
背中の皮膚は、ダラリと垂れ下がり、お尻もまた、痩せこけて段々に垂れ下がり、しわしわ。しかも、茶色く変色している。
道後温泉の気持ちの良い朝に、おじいさんの、垂れ下がって変色したお尻を、これだけの数見せつけられるとは、思わなかった。

これが、別館の温泉施設だったら、どうだ。
きっと、観光客も多いはずだ。
んでもって、若い女の子も大いに違いない。
大概は、グループで来ているだろう。
キャピキャピとはしゃいで楽しそうだ。

温泉に入って、湯から出てくるよね。
浴衣に着替えて、広間でお茶とお菓子で寛ぐことになるだろう。
広間は、男女が一緒に休憩できるようになっている。
凡も、浴衣に着替えて、広間で寛いでいるよ。
すると、向こうから、今温泉に浸かって温まった身体に浴衣だ。
それだけで、色っぽいものを感じるだろう。

そんな20歳代の女の子が、凡の近くで座るね。
そんな時だ、浴衣なんて、着慣れないから、或いは、けつまづいて、浴衣の裾がパラリなんてハプニングも可能性はある。
いや、それを期待しているのではないのだ。
ただ、1つの可能性として述べているだけだ。

横座りした浴衣の裾から、今まで温泉で温まっていた足首が見える。
凡の鼻の下が伸びる。
これは仕方がない。

これが、日本人の女の子だったら、まあ、若い子と言っても、きちんと座っているだろう。
でも、今は、外国からの観光客も多い。
最近では、体験をするツアーも多いと聞く。
道後温泉でも、中国や韓国から来た若い女の子が、たぶんだけれど、大勢来ているのではないだろうか。
当然、浴衣なんて来たことが無いから、浴衣の裾なんてのも、気にしていないよね。
胸の合わせもユルユルだ。

ということはだ、あっちでパラリン、こっちでパラリンと、凡の周りは、パラリンのオンパレードだ。
男は、このパラリンに非常に弱い。
短いスカートで脚が見えているのも、正直、これは嬉しいものだけれど、やっぱり、パラリンでチラリと見えるのには、かなわないのであります。

別館なら、そんな可能性も、充分に考えられたのだけれど、今現実に、凡の目の前に見えるのは、パラリンじゃなくて、おじいさんの垂れ下がった変色したお尻だ。
凡が、入るなり「しもた。」と漏らしてしまっても、これは致し方ないということだ。

とはいうものの、浴室の湯船は、花崗岩が使われていて、また有名な湯釜もあって、まだ新しく、中々良い。
湯も、綺麗だし、まあ、温泉だけを考えるなら、こっちの椿の湯で正解だったのかもしれない。

上がって、マッサージ機で身体をほぐして、牛乳を飲む。
温泉に来たなという気分を満喫した。

さて、ぶらぶらと、まだ開店しているお店も少ない商店街をぶらぶらと歩く。
時間を、すこし潰してから、オープンの9時に、松山市立子規記念博物館に行く。
2階の展示室は、古代からの松山の歴史なども紹介されていて、なかなか興味深かった。
んでもって、3階の松岡子規のコーナーも、漱石が住んでいた愚陀佛庵も再現されていたり、子規の生涯の紹介や、俳句の説明など、充実した内容だった。

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(愚陀佛庵のレプリカ)

さて、1時間ちょっと見ただろうか、そろそろ帰らなきゃいけない。

ホテルに戻る前に、まずは大街道の商店街にある勞研饅頭(ろうけんまんとう)を買おう。
昨日に、ツイッターをしていると、みゆきさんが、ツアーで松山に来た時に、美味しかったと言ったという情報を聞いた。
それなら、食べてみよう。
というか、以前に食べたことがあるのだけれど、さして美味しいという印象は残っていない。

でも、みゆきさんが美味しいと言うなら、再度食べてみなきゃである。
ということで、1番人気があるという味付けのうずら豆と、あん入りのよもぎを買う。

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んでもって、ホテルに戻って荷物を受け取った。
路面電車で、松山駅へ行って、時間が無いので、昨日に駅に着いたときに目に留まった駅のカレー屋に入る。
焼き豚玉子カレーというのがあったので、それを注文。
焼き豚が、それほど柔らかくも無いので、意外と食べづらく、まあ、想像したより普通のカレーだった。

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さて、これからだ。
帰路は、再び、予讃線から岡山まで行って、大阪に帰るというルートもあるが、これが思ったより時間が掛かる。
なので、それをするなら、松山では早めに出発しなくちゃいけない。
そこで、思いついたのが、フェリーか高速船で広島へ行って、そこから在来線で大阪に戻るというルートだ。

それには、高速船の料金が発生する。
しかも、6850円だ。
青春18きっぷで旅をするということから考えると、これを選択するのは、どうも邪道のような気もする。
とはいうものの、凡は、これを選択しようと思う。

何故なら、このルートの方が、松山で、少しだけれども、ゆっくりと過ごすことが出来る。
んでもって、広島にも行くことが出来る。
違うルートなので、電車に乗っている時間も楽しい。

そして、そして、最大の理由が、みゆきさんだ。
歌旅というツアーのDVDを見ていると、みゆきさんは、松山から広島へ移動するのに、スーパージェットという高速船で移動している。
それが映っているのである。
なので、凡も今、そのルートで、みゆきさんの残像を追いかけようと考えたのであります。

ということで、松山駅の前から、リムジンバスで松山観光港に移動。
んでもって、広島行きの切符を買った。

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松山観光港 13時00分発。スーパージェット。
出発して、売店でコーヒーを買って、勞研饅頭を食べてみる。
まあ、みゆきさんが美味しいというのだから、これは美味しいのだろう。
そう納得した。

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それにしても、みゆきさんが乗った船は、果たして、この船なのだろうか。
DVDを見た記憶では、似ている。
スーパージェットは、時間によっては、呉港に寄らない便もある。
とはいうものの、DVDには、みんなで潜水艦を見ているシーンがあるから、呉による便だったはずだ。
凡の乗っている便も呉港に寄る。

乗っている間も、この辺だったかと船内を見て回る。
似ているようで、でも、違う気もする。

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(こんなところも映ってたよねと写真をパチリ)

後で、帰ってからDVDを確認したら、映っている船には、「宮島」と書かれていたので、船は、凡の乗ったのと同じタイプだ。
とはいうものの、どうも雰囲気が違う。
シートの頭の部分が、みゆきさんの乗った船の映像の方が高級そうだ。
調べてみると、2階に普通席の上のクラスのスーパーシートという席があるらしく、みゆきさんの乗ったのは、それのようだ。
しまった。
このスーパーシートの料金が500円なのだ。
それを知っていたなら、スーパーシートにすべきだったと残念でならなかった。
それはそうだよね。
みゆきさんだから、スーパーシートだろう。
その時に気が付かないのが凡なのであります。

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(みゆきさんの歌旅から)
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んでもって、船は広島に無事到着。
14時17分。
折角の広島だから、何かしてから、帰路につこう。

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(呉港には軍艦も)
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(みゆきさんの時は、潜水艦が見えてた)

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