そうだ、ソウルへ行こう!(113)

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飛行機が安定飛行に入ると、男性の客室乗務員の方がメニューを恭しく配りだした。
エコノミーではこんなことはない。

凡はそれを受け取り、座席数12という狭い空間で、恥ずかしいとは思いつつも記念に写真を撮った。

何々、メインディッシュは、牛肉とキムチの炒め物かオムレツですか。
こういう場合、凡とミニボンは違うメニューを選択する。

ミニボンは何しろスーパーが付くほどの偏食だ。
特にきのこを食べない。
なので、両方を選択すると、まあ何とか食べる事が出来る。
それに、凡も両方の味を楽しむことが出来て都合がいい。

なので凡は牛肉とキムチ、ミニボンはオムレツを選んだ。

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ソウルまでは飛行時間が短いので、機内食もすぐに運ばれてくる。

まずは、テーブルの上に、真っ白なクロスが敷かれた。
この真っ白なクロスを見るだけでもこれからの豪華な食事への期待に胸が膨らむ。

運ばれた機内食は、エコノミーだったら樹脂の器に入っているだろう。
でも、デラックスは陶器の器だ、これだけでも食欲が湧いてくる。

あっ、ナイフとフォークがない。

おかしいなと思って回りを見ると、右端に置かれた真っ白なナプキンに包まれていたのだ。

その真っ白なナプキンを手に取るとずっしりと重い。
中から白金色に輝くナイフとフォークが出てきた。それもニッケルのメッキでピカピカに輝いている。

この真っ白なナプキンとピカピカのナイフとフォークは一流ホテルのレストランにいるのと錯覚するほど綺麗だ。
さあ、豪華な機内食を堪能するぞ。

しかし、もう少しの辛抱だ。
ビールがまだ出てこない。

ビールがないと空の旅の食事が始まらないじゃないですか。
ひょっとするとビジネスなんだから始めからワインなのかな。

早く機内食を食べたいよ。

とはいうものの、ここは我慢だ。

我慢、我慢。

この我慢が始めの1口のビールを最大限に楽しむコツだ。

我慢、我慢。

かなり我慢をしたつもりなのであるが、まだビールが出てこない。

そしてついにスチュワーデスさんが現れた。

「コーヒーは如何ですか。」

えっ、コーヒー。

えっ、コーヒー。

えっ、コーヒー。

また3回口に出そうになった。

周りの乗客を見ると、もうすでに機内食の半分ぐらい食べている。
これは、ショックだ。

ビジネスなのにビールも出ないようだ。

ショックではあるが、もうそろそろ食べないといけません。
何しろソウルまではそんなに時間の余裕がない。

仕方なくビールなしの食事を楽しんだ。

内容的には、よくよく見ると、15年ぐらい前だったらエコノミーでも提供されていたかもしれないようなメインディッシュではある。

しかし、フルーツなどは綺麗にカットされているし、ビジネスの食事には違いないのではありました。

ふと横の本物のビジネスを見ると、朝食なんだから簡単にすませればいいじゃん、なんて雰囲気でさらっと食べて食器を返していた。

また、負けた。
やっぱり本物ビジネスには勝てない。

でも、これで旅の目的の一つである「ビジネスクラスの機内食を味わう。」ということを達成した。

さあ、いよいよソウルだ。

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