散散歩歩。(326)不条理な身体。

だんだん暑くなってきましたね。

凡は多汗症なので、辛いです。

この前に、テレビで多汗症の番組があって、その中で多汗症の女性が、自分の汗で紙袋の持ち手の部分が溶けてちぎれてしまう場面がありました。

思わず、「そうそう。」と頷いてしまった。

凡も汗で百貨店の紙袋の持ち手を溶かしてしまったことがあるんですよね。

夏の暑い日中に、持ち手の溶けて切れてしまった紙袋を両手に抱えて歩かなきゃいけなくなったときは、どうになならないものかと自分の汗を恨みました。

そんな凡でありますから、制汗の対策が必要でありまして、朝シャワーをした後に、制汗剤を塗りまくります。

ただ、掌の汗については、どうにもならないのですけれどもね。

というか、この掌の汗が1番やっかいなのです。

握手をしようと差しだされた手に躊躇しながら、「ゴメン、めっちゃ手のひらに汗かいてんねん。」と言い訳しながら、それでも握手をしようとする人の前で、ハンカチを出して拭いてから、握手しなきゃいけないのが、どうにも嫌なのです。

それでも、相手の握手をしたときの「わあ。」っていうリアクションに、「あ、ゴメン。せやから言ったやろ、汗かきやって。」
なんて、自分から握手を求めていないのに、申し訳なくなる。

ハンカチで手を拭いたぐらいじゃ、掌の汗は乾かないもんね。

寂しいね。

多分、この感じは多汗症の人なら、解ってくれるに違いない。
誰か、この掌の汗を止める方法があったら、是非とも教えてくださいませ。

もう、どうにもならない掌の汗については、諦めよう。

でも、体中に汗をかくからね。
制汗剤は必要だ。


さて先日、知り合いから制汗スプレーを貰いまして、これは便利だと胸や背中に吹き付けては、いいものを貰ったと喜んでいました。

いつもは、液体のものを体に塗っていましたからね。
スプレーは、それに比べて便利だ。

それに吹き付ける感覚が気持ちいい。
ひんやりとしてさ。

でも、すぐに無くなっちゃう。

その時に、このスプレーと言うものの存在自体が、非合理的で、非経済的で、不条理なもだということに気が付いた。

いつも「シャーッ。」なんて音をさせながら、満足げなニコニコ笑顔で鏡に向かってスプレーを振りかけるのですが、一体、このノズルから噴射している粉の混じったガスの内、何パーセントが凡の体に吹きかけられて、何パーセントが体に付着しているのだろうと思ったのです。

鏡で見るところによると、かなりの量が凡の体に当たって、そのガスが凡以外の空間に飛び散っているようにも見える。

振りかけた後の凡の肌は、サラサラになってはいるけれども、どうも体に当たって跳ね返ったガスが勿体ない。

それにね、この容器が勿体ない。
たった数十回使うだけのために、アルミの容器に入れて、プラスティックの噴出口を付けている。

これって、わざわざこのスプレーの為に作ったんですよね。
型はもともとあったにしてもさ。

アルミのこの容器なんて、アルミ自体を精製して、成形して、コストだってかなりかかるのじゃないかな。
プラスティックもね。

で、使うのは数十回。
そしてゴミとなる。

分別してはいるけれども、どれだけリサイクルできているか。

どうにも、不条理なシロモノである。

ほんの少しの便利の為に、アルミの容器を作り、プラスティックの部品を作る。
これが文明というものなのだろうか。

でも、そんな不条理なものを作る努力をするからこそ、今の素晴らしい日常があるなかもしれない。

そして、そんな不条理な商品があるからこそ、生活が楽しくなる。

この世に、合理的なものしかなくなったら、それは少しばかり窮屈というものだろう。

とはいうものの、貧乏人は、そのスプレーの体に跳ね返ったガスを「勿体ない。」なんて叫びながら使うことになるのでありまして。

不条理なものとは、貧乏人にとっては辛いが、お金に余裕のある人には楽しいものなのであります。

そんな便利なスプレーも、もう使い果たしまして、今は以前から使っている液体のものにしています。
これだったら、最後の1滴まで体に塗ることが出来る。
貧乏人にも、少しは納得もできるというものでございます。

朝、シャワーをして、上半身に制汗剤を塗りたくって、足の裏には制汗クリームを塗って、シャツには汗のにおいを抑える手動式のスプレーを吹き付けて、、、、、そんなことをしていると、また汗が噴き出してくる。

世の中で1番不条理なもの。

「凡の身体。」

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ごめんなさい。
(ぺこり)

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ありがとうございました。